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スギ花粉症は湿と熱が併存?通年性のアレルギー性鼻炎と病態が異なりますか

スギ花粉症は湿と熱が併存?通年性のアレルギー性鼻炎と病態が異なりますか

〇はじめに

小青竜湯は通年性鼻アレルギーに対し、ランダム化試験(1995)の確固たるエビデンスがあります。

鼻アレルギー診療ガイドライン(2008ー)でも、推奨度Aと強く推奨されています。

しかし、今中らの調査(2009)では、スギ花粉症にレスキューで使用した場合、有効率45%と芳しくない結果でした。

いったい、漢方薬の実力はその程度なのでしょうか。


実は小青竜湯はスギ花粉症に対して直接のエビデンスはありません。

春季花粉症に対しては、小青竜湯より大青竜湯が有意に優れたとする報告もあります。


ゆき:どのような理由が考えられるのでしょう?

さくら:漢方の考え方から説明できるよ。臨床報告もあり。一緒に見て行こう!

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