年末年始に餅を食べたい方へ

 こんにちはやくそうです。
 お正月といえば「お餅で窒息する事故」「雪かきで落下」「冬山遭難」という事故でお茶の間での会話に影をさすのが毎年のことですが(縁起でもない)、この年末年始はCOVID-19対応に各地の救急設備と人員が割かれているので、例年以上に助からないと思っていただけると幸いです。

 ほんとうに餅って危険な食物なんですよ。

餅による危険を紹介した記事の紹介

この記事によると、65歳以上で1月に餅による窒息で亡くなった人数が毎年300名前後です。搬送された人の3割は亡くなるというデータがあります。

「日本の餅による窒息に焦点を当てた窒息による院外心停止の疫学」という論文です。2005~2012年の院外心停止データ(総数4万6,911例:成人)を分析したものです。
窒息が原因のもの          7.0%(3,294/46,911)
  うち餅が原因の窒息は      9.5%(314/3,294)
    うち1/1-1/3に発生したもの 24.5%(77/314)
・粗解析による1ヵ月生存率は、餅による窒息 17.2%(54/314)
              その他の原因による窒息              13.4%(400/2,980)

生存に寄与していた事柄
 年齢が低いこと
 早く救急医療サービスにたどり着いていたこと
 窒息時に誰かが見ていたこと

というわけで、今回の年末年始では救急医療にたどり着くまでの時間が例年より長くなると思われますので、餅による窒息で助かりにくくなっていると認識したほうがいいです。

嚥下機能はわりと早い年齢から落ちています。


消費者庁の報告にもあるように、40代で餅による窒息でなくなるケースもあります。一般的には50代から嚥下機能が落ちるとされています。

 食べる時に食べることに集中しないと、喉に食べ物を詰まらせやすくなります。食べながらの会話は感染症のリスクもあげますので、食べるときには食べることに集中しましょう。

餅に窒息しないためには


1.もちを食べない
2.食べるときは食べる、喋ったり別のことをしない
3.もちを食べるときは一人で食べない
4.もちを食べる場合は小さく切る、しゃぶしゃぶ餅を小さく切る、介護食の餅を使う、トックにする

介護用の餅の紹介



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薬剤師のやくそうです。普段は薬局にいたりその周りの地域に出かけています。何を選んだらいいかわからない医療情報をわかりやすく、公的情報や根拠に基づいて紹介します。薬剤師とは何をする人ぞ、紹介します。