悔しい気持ちをバネにするのが青春の一つなのかもしれない。
いつからだろう。
悔しいと思うような出来事から遠ざかっていたのは。
DAYSというサッカーアニメを観始めた。運動音痴でセンスも才能もない主人公が、サッカー部に入部し、そこでサッカー未経験者の自分ができることにひたむきに向き合って、チームを変えていくストーリー。
うまくいかない悔しさと仲間を支えたい気持ちで、努力をし続ける主人公に問いかけられた。
「うまく手を抜いて努力することで、より楽な人生を送ろうとしていないだろうか?」って。
昔は、時間のあるかぎり一つのことだけに心血を注ぎ、失敗する可能性なんてこれっぽっちも考えずに努力をしてきた。
そして、毎回、上には上がいるという現実に心をバキバキ砕かれ、自分の限度を知った。いかにその限度まで手を抜く技術を学んで、大人になった。
『量より質』。これが賢く成功するコツだということを、身をもって体感してきた。
でもさ、効率的に成功して残るものってなんだろう?そもそも、成功ってなんだろう?
このDAYSというアニメを観て、うまくいかなくて、涙が止まらなくて、自分の努力が無駄になってしまった時のことを思い出した。
でも、それ以上に、悔しい思いをしても、その気持ちをバネにして、また再挑戦する。そうやって挑戦できる何かがある学生時代が本当に楽しかったなって思った。
僕にとっての成功は、ゴールに向かって自分なりの努力を積むことなのかもしれない。
別にゴールにたどり着けなくたっていい。別にその努力が遠回りだとしてもいい。
どれだけ効率的にお金を稼いだかとか、どれだけ効率的でより多くのことをする毎日を送れているかとか、僕にとっての本当の幸せじゃない気がする。
ただ目の前のタスクをこなすだけじゃなくて、みんなには内緒で家に帰った後も自主的に練習するあのワクワク感。
失敗を恐れて、全力で何かに取り組むことを避けて、悔しい思いをしないように生きるのは、もうやめにしよう。
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