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PharmaXの技術戦略の決め方と3つの投資領域について

こんにちは!! PharmaXエンジニアリング責任者の上野(@ueeeeniki)です!

今日は、PharmaXが特に注力しようとしている技術戦略の3本柱について解説したいと思います!
スタートアップにおいて、どのように技術戦略を立てるべきなのか?そもそも技術戦略なんてもの必要なの?と考える経営者の方やエンジニアの方に参考にしていただけるとうれしいです!

そもそもスタートアップに技術戦略は必要か?

個人的な意見としては、特にスタートアップにおいては「技術戦略は非常に重要」だと考えています。

変化が早く、忙しいスタートアップでは、自分たちがどの方向に向かっているのかを見失いがちです。
ミッションや事業の向かうべき方向性・戦略を明確にすることは重要ですが、エンジニアリングの分野でも「特にどのような領域に投資をすべきなのか?」、そして「それはなぜなのか?」を明確にすべきだと考えています。

明確にすることで、「エンジニアチームが自分たちはどこの技術領域に強みを持っている(持つべき)なのか?」「日々何を意識してインプットし、どこにこだわりを持つべきなのか?」が見えてくるでしょう。

自分たちのアイデンティティが明確であり、向かうべき方向性が一致しているチームには当然一体感が生まれ、日々楽しく仕事をすることができます。

技術戦略はどうやって決めるか?

技術戦略は、技術への興味単独では決められません。

ミッション・事業戦略を実現するために不可欠な技術領域や自社が築けそうなモートは何なのかを考え、特に投資をする技術領域を考えるのがいいでしょう。

技術領域に投資をすることで、ミッションや事業戦略の実現に向かうストーリーを描けるか?が重要です。
エンジニア以外のメンバーが見ても、つながりが分かりやすく、納得感のあるストーリーであることが重要です。

PharmaXが投資をする技術領域とは?

PharmaXのミッションは、
「Design the world's most people-centerd helthcare experience.」
日本語では、
「世界で最も患者/生活者主体の医療体験を創造する」
と掲げています。

PharmaXのミッション

ミッション実現のためのビジョンは、
「かかりつけ医療ブランドの創出ー医療のぬくもりを、テクノロジーの力で」になります。

ミッション・ビジョン実現のために、PharmaXが築いてきた&築くべき全社コアコンピテンシーは下記の通りです。

  • 全社コアコンピテンシー:「リモート医療者」「リモート医療体験」を成立させる仕組み・技術

エンジニアチームとしては、全社コアコンピテンシーを実現するために必要な技術的投資領域を以下の3つに定めています。

  1. 患者側と医療者のインタラクションをなめらかにするUXを実現する

  2. 医療者×techでBusiness Process Re-engineering(BPR)を行い、生産的かつ創造的な医療提供体制を実現する

  3. 安全で信頼性高く、ロバストなリモート医療提供体制を実現する

それぞれを簡単に説明します。

1. 患者側と医療者のインタラクションをなめらかにするUXを実現する

PharmaXのミッション・戦略のキーワードは「なめらかな医療体験」です。

患者・生活者が不安や悩みを持ったときにすぐに医療者とインタラクションできるような設計が重要で、その結果、医療者をどんどん身近に感じることのできる体験が必要です。

だからこそ、技術的には「患者側と医療者のインタラクションをなめらかにするUX」に投資をすべきです。

具体的には、フロントエンド、特にネイティブやWebAssemblyなどの領域に投資をしていきたいと考えています。

2. 医療者×techでBusiness Process Re-engineering(BPR)を行い、生産的かつ創造的な医療提供体制を実現する

PharmaXの強みは、自分たちで医療機関を運営し、医療提供のオペレーションを構築することができることです。

重要なのは、既存のオペレーションを自動化することではなく、エンジニアリングが空気のようにそこにあることを前提にオペレーションを一から定義し直すことです。

具体的には、フロントサイド(対人業務)とバックサイド(対物業務)の2つ分けられます。

  1. フロントサイド(対人業務):ソフトウェア・AIを駆使した素早く正確・安全な患者対応の実現

  2. バックサイド(対物業務):SCMで膨大なデータやアルゴリズムを駆使した入荷量 / 出荷量予測 + ロボット等も活用した業務の自動化

    • 迅速かつ安全な医薬品供給体制の実現

    • バックサイドの業務から医療者を解放し、より患者に寄り添えるような存在へシフト

これらをまとめると、「医療者×techでBusiness Process Re-engineering(BPR)を実施して、生産的かつ創造的な医療提供体制を実現する」ということになります。

具体的には、ChatGPTの活用やロボティクスの活用などにもっと取り組んでいきます。

3. 安全で信頼性高く、ロバストなリモート医療提供体制を実現する

PharmaXは、(おそらく)日本最大のリモート薬剤師体制を実現しているスタートアップで、その点で特に取材などの依頼を多くいただいています。

医療者が自分のライフスタイルにあった働き方を選択でき、ハッピーだからこそ創造的に生産性高くサービスを提供できるようになります。
その結果、患者・生活者が安心して最高の医療サービスを享受することができるのです。

そのためには、患者・生活者と医療者の双方がいつでもどこにいても「安心して」インタラクションできる状態を作り出すことが必要です。

そのためには、セキュリティの担保や、システムの信頼性・可用性の向上が重要です。

具体、技術的には、全社的にゼロトラストセキュリティモデルへの移行を行っています。
また、DevOpsへの投資、セキュリティ、品質担保のシフトレフトなどの開発体制の強化を行っています。

まとめ

今回は、PharmaXでの技術戦略の決め方と、具体どのように考えて投資領域を定義しているのか?について解説しました!!

もう少し具体的に、3つの技術領域を実現するためにどのような技術的取り組みを行っている(これから取り組んでいく)のか?については、別記事でお話します。

PharmaXのエンジニアチームは、ミッションへの共感度が高く、医療体験を患者 / 生活者主体の医療体験を作るために日々開発に向かっています!
そのために、自分たちのアイデンティティと向かうべき方向性を明確にすることを重要視しています。

少しでも世界観に共感いただける方、取り組みにご興味のある方は、ぜひカジュアルにお話しましょう!!

それではまた!

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