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本のソムリエ 笹川のテイスティング

(本日のお勧めの1冊)日経DIクイズシリーズ

 笹川が薬剤師として成長したのはこの本のおかげである。故「川島なお実」さんが「私の体にはワインが流れている」と言っていた。ちなみに笹川の体には日経DIクイズシリーズの1問1問が血液となり、骨となり、筋肉となっている。

 私が薬剤師になったのは平成15年である。その当時からの付き合いである。このシリーズの良さは、調剤薬局の現場視点であることだ。例えば普段取り扱わない処方箋も本を読めば、まるでその現場に居合わせたかのような、いわゆる疑似体験ができる。この本のおかげで、笹川もいろいろなジャンルの処方箋が受け付ける総合病院の門前薬局薬剤師の一員となれた。本の中に出てくる優秀な先輩薬剤師になれるように、「こんな服薬指導を」の一言一句を音読した。特に卒後5年間は何度も何度も読んだ。そして、ノートにまとめてきた。これが今の薬剤師業務や講演活動に役に立ってきた。今もなお自宅の書棚の1番良い場所に陣取っているのが「日経DIクイズシリーズ」である。

 僭越ながら、笹川も日経DIクイズを書いている。鹿児島の有名な薬剤師、原崎さんのコネクションで書かせてもらった。クイズを作るのは脳みそから汗が出る作業だ。そして、優秀な編集者の皆様にたくさんの朱を入れていただき、あの1問が完成する。私は生涯薬剤師を目指しているが、もし引退してもこのシリーズは読み続けるだろう。どちらが続くかを勝手に競争している。

 みなさんもどうだろう。なにか1冊を読むと決めて、秋の夜長にDIクイズを読み拭けてみてはいかがだろうか?


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