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薬学書ソムリエ 笹川の薬学書テイスティング

(本日の1冊)二代目薬剤師が薬局を滅ぼす

 この本は僕の中での北極星である。道に迷うときの目印・目標となっている。著者は「近藤剛弘」先生だ。近藤先生は2015年に49歳という若さで天国に旅だった。この本はこれからの薬剤師にむけた近藤先生のメッセージである。その言葉のひとつひとつに重みを感じる。

 この本では先生の薬剤師人生から、カッコイイ薬局とはカッコイイ薬剤師とは何かということをが述べられている。私は先生に直接お会いしたことはない。しかし、文面からは薬剤師に対する厳しさ・愛情が溢れ出ている。

 私は常々このような質問を頭の中で考える。「ひと言でいうと私はどんな薬剤師か?」この質問の回答がまだない。日々模索中である。この本を読むと、近藤先生から、「笹川君、まだまだカッコイイ薬剤師の足元にも及ばない。もっと考えて、もっと行動しなさい。」そんな声をかけられているような気持ちになる。

 1番のお勧めは「Phain Spirits21」という近藤先生の薬局の行動指針の21条である。この1つ1つの行動指針を読み返す。まだまだ理想の薬剤師・薬局にはまだまだ遠い。だから力が漲る。

 二代目薬剤師が薬局を滅ぼすという表紙であるため、もしかすると二代目薬剤師以外が手に取っていないのではないかと不安がある。ぜひとも薬局薬剤師には読んでいただきたい。きっと自分の中の熱い薬剤師が起き出すに違いない。


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