「一秒でも早く渡せ」~優先順位が違いませんか?~

管理薬剤師兼社長。
患者様が込み合ってくると慌てる傾向有り。

バタバタと調剤。薬情や明細をひっつかみ、この時点で患者様を交付台へ呼び出し。袋詰め・監査を患者様の目の前で行いながら説明。時間短縮を謀る。

しかし、ピッキングの間違いに気がついたとき、薬を展開したまま調剤室内へ戻ってくる。

『1秒でも早く渡さないと!待ちきれない人が怒り出すから!』


患者様の貴重な時間、確かに無駄に出来るものではない。しかし目の前に薬を展開されたまま、その間立ちっぱなしで待っている患者様はなんと思っているのか・・。

「間違えてたのか?危ないな!」
「おいおい!出来上がってから呼んでくれよ!」

と思ってはいないだろうか?

『早く渡せ』をスローガンにするものだから、他の勤務員達も同様に速度追求で渡そうとする。ろくに確認もせずに・・。

そして事件は当然起こる。

ある日患者様が怒鳴り混んできた。
『また規格を間違えているじゃないの!前も少ない方を渡してきたのよ!』と。

「また」→内部で情報が共有されていない、過去の薬歴をチェックしきれていない、と言うこと。
患者目前での作業→詰める事、お会計に気がいってしまい、規格違いに気が回らない。

果たして時間優先なのでしょうか?

彼の中では『①早く、②間違えずに渡す』のようですが、

早くもらえれば嬉しいけれど、
それが間違っていたら、患者様はまた戻って来なくてはならない

余計に時間と労力がかかる

怒る。


次の来局以降、患者様はイライラしながら待つ。

患者様がイライラしている

怒られたから急ごうとする

間違える

・・の悪いサイクルが出来ている~!😣

何度も間違えるのは情けない。薬剤師の信頼にも繋がる。
『最近はプロがいなくなった』と言われるのは、そういう事ではなかろうか?

『①間違えずに、②早く渡す』

これがベストなんじゃないかな。

皆様の薬局運営のご参考に~。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?