偉そうな薬剤師

薬局(医療)業界は現在、おかしな話のようにも感じるが、『薬が無い』という状態が多発している。従来であれば滞りなく入った薬も、今や出荷調整・出荷停止、製造中止などによる影響を受けて、手に入りづらくなっている現状にある。

さてさて、ハッキリ申し上げると今回はただの愚痴の吐き出し記事である。お目汚しの失礼を承知で記載するが、それでも宜しければ読み進めていただけると幸いだ。



冒頭にも記載したが、コロナ禍や製薬企業の不祥事など、様々な要因が相まって『薬が無い』という状況は次第に拍車をかけてった。これは揺るがない事実だ。

そんな背景ではあるが、病院で勤務する薬剤師が他愛のない雑談で在庫の話になった時、こう軽々しく言い放った。『薬を入れてくれない卸には「入れてくれないなら、取引を辞めるぞ」という旨を伝えてでも入れてもらうようにしている』と。

私は、小さな薬局の経営者。
その薬剤師は、大病院で勤務する薬剤師。

立場も違えば状況も異なる上に、急を要する薬や常に稼働する薬が不足しては死活問題だというのは理解しているつもりだ。上層部からの圧力や、患者さんに対する気持ちに拍車がかかって当人も腹を立てているのだとは思う。

しかし、立場が違えばこうも傲慢になれるモノなのか。上からの物言いをできるほど、薬剤師は偉いのか。まさに虎の威を借りる何とやらではないか。と感じてしまう出来事であった。

うまく表現できないのだが、立場というものが与えられれば当人の役割もその立場に起因しやすくなるとも感じる。今はヤラセやイカサマだったとも言われるスタンフォード監獄実験を例に出すのは些かではあるが、そこに準えられるのではないかと思うくらいには、立場を有した人の心理というのは非常に心地の悪いものだとも感じた次第である。

“立場が人を作る”ということわざもあるが、少なくとも誰かに偉そうにモノを申すというのは薬剤師というよりも、人として見つめなおした方が建設的であるように思う。


あぁ薬剤師を辞めたい。

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