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推しが推しになった日

皆さんの好きなポケモン(通称:推しポケ)はだれですか?(唐突)
ピカチュウ、バシャーモ、モルペコ……アニポケの新シリーズが好評なので、ニャローテとかも人気がありそうですね。
コイキング…!なんて冗談に聞こえるかもですが、真心込めて育て上げ、ギャラドスに進化すれば大活躍してくれます。
リザードンの人気も根強いですね。
遂にはポケモンの世界から飛び出し、スマブラにも単独参戦してますしね。
アニポケでは、サトシとの間に築いた絆にも心打たれます。
劇場版「結晶塔の帝王」で駆け付けた時には子供ながらに鳥肌がたちました!
メガ進化もXとYの2種類あるし、公式からの寵愛を受けてる感があります。

カビゴンの大きなお腹の上でお昼寝したい。
レックウザの背中に乗って、宇宙の闇を旅したい。
ホウオウの羽を何本か貰い、高値で売って大儲けしたい。
ディアルガの時を操る力を利用して、お給料日を無限ループしたい。
強い弱いは関係ない(そんなの人の勝手)!
全世界、老若男女を問わず、トレーナーであれば、推しポケとともに冒険する日々を夢見たこと、妄想されたことはあるはずです、絶対に(断言)

前置きが長くなりました。
筆者の推しポケは「ミュウツー」です。
初代ポケモン世代ですが、当時からずっと変わりません。
今回は、そんなミュウツーが、推しポケになったきっかけとやらを、当時の思い出にふけりながら(盛大に)脚色して書いていこうと思います。

時は1996年。
ひとりの博士が放ったひと言が、少年ふたりを大冒険に駆り立てた。
「この世界の全てのポケモンを記録した完璧な図鑑を作ること、それがワシの夢だった……。」
「しかし、ワシも もうジジイ👴!!!
そこまで無理はできん!」
「そこで、おまえたちにはワシの代わりに夢を果たしてほしいのじゃ!」
「さぁ!2人とも、さっそく出発してくれぃ!」
「これは……ポケモンの歴史に遺る 偉大な仕事じゃぁぁーっ!(血圧⤴︎)」
少年たちは、ポケモン図鑑完成を目指し、
大きな1歩を踏み出した!
世はまさに大ポケモンブーム!
(ありったけの夢を、かき集めーっ!)
♪ジャジャジャジャーン♪
(探しもーのっ、さがしぃにゆぅくのさぁーっ!)
(ゥワァ〇ピィースッ👒🏴‍☠️)

すべてはここから始まった!
あのBGMが聴こえてきます🎵
(こぼれ話:御三家だとボールをトスします)

放課後の公園は、帰宅した若きトレーナーたちが再集結して賑わっていた。
情報交換、ポケモン交換、バトルしようぜポケモンバトル!(負けた悔しさは震える程だけど……)

懐かしのCM
トレーナーの絆に老若男女は関係ない!

筆者(当時 小学生)も例にたがわず……。
サトシと名乗るトレーナーとして、夢と冒険とポケットモンスターの世界(カントー地方)にレッツゴーする毎日を送っていた。
ちなみに私が手にしたのは、青バージョン。
コロコロコミックだかなんだかの雑誌企画から応募して入手した代物で、ささやかな自慢であった。 

カメックスのパッケージがクールだぜ😎

順調とは言い難く、なかなかなかなかなかなかなかなか大変だけど、確実に冒険を進めていた。

マサラタウンにさよならバイバイ!

そんな筆者に対して、気さくに声を掛けてくる友人がいた。
クラスに(必ず)1人はいる、ちょっぴり乱暴だが、文武両道で顔立ちも整った、いわゆる「キムタク系」好少年だ。
小学生ながら、彼の人格は既に「完成」の域に達していた。
どのくらい完成しているかと言えば、当時の小学生たちのド定番「ドラゴン〇ールごっこ」で、率先して魔人ブ〇役を買って出るほど。

ずーっと気になってた事がある。
↑この後、おっ〇イって言うてるよね

彼(K君とする)は、事ある毎に筆者のゲーム画面を覗き込んできては、行き詰まる冒険を手助けしてくれた。
「そこ(クチバジム)は、サントアンヌ号に入って、いあいぎり手に入れないと!」
「あんなん(イワヤマトンネル)、フラッシュ無くても、トレーナーを目印にすりゃいいじゃん」
「…( ゚д゚)」
なんということだ。
K君は、文武両道どころかゲームにも精通していた。 文武遊三刀流だ。
三刀流奥義「三・千・世・界」だ!

当時はまだワンピース連載開始前
いやまて
初代ポケモン発売の翌年に連載開始して、
未だ未完ってさ…

しかしそんなK君、実はゲームを持っていなかった。
なにせ20年以上前なのであやふやだが、教育熱心なご家庭だったため、買って貰えなかったと記憶している。
おそらく、流行に乗り遅れないよう、彼はブックエース(現TSUTAYA)で立ち読…入念な予習、復習をしていたのだろう。恐るべし文武遊三刀流……。

学年が変わり、K君とは別のクラスになった。
小学生の友情は不滅なので、疎遠になることはないが、物理的に距離が離れれば、これまで同様という訳にもいかない。
塾通いも始めたと、風の噂で耳にした。
そんなこんなで、夢と冒頭の世界を共有することも、指南を受ける機会もな自然と減っていった。

それでも、未来のチャンピオン サトシの冒険は進んでいく。
数多の困難を乗り越え、各地の手強いジムリーダーを倒し、通りすがりに悪の組織を壊滅させ、遂に辿り着いたセキエイ高原!

悪即斬!
人間相手でも容赦なくはかいこうせんを
ぶっぱなす危ない男!

激しい連戦の末、遂に四天王を撃破!
「実は既にチャンピオンがいるんだ!」という盛大なタネ明かしにシラケつつ、親の顔より見た顔の幼なじみグリーンとご対面。
「この俺様が……」
「世界でイチバン強いってことなんだよーっ!」と、大見栄を切ってきた割に、あまりにも酷い技構成のポケモンたちを繰り出しきたので、「ラプラスの吹雪は、こんなもんじゃなかったぞ!!」と言わんばかりの勢いで返り討ちにし、長きに渡る宿命の対決を制した!

ラプラスの吹雪は
こんなもんじゃなかったぞーっ!

チャンピオンリーグ制覇!
おめでとう!新たなるチャンピオン!
(都合よく)駆け付けたオーキド御大の有難いお説法を聞き流し、感動のエンディング。

しかし冒険は終わらない…。
久々の実家で束の間の休息の後、向かった先は「ハナダの洞窟」!

真に実力を認められし者のみが足を踏み入れる魔境!

そこに巣食う野生ポケモンたちは、これまでのダンジョンとは桁違いのレベル!
苦戦を強いられたが、チャンピオンとしての意地を見せ、最深部へと辿り着いた。
静かに佇む1体のポケモン……。
その名は、ミュウツー。

わたしは誰だ……

未だかつて無い戦慄が、チャンピオンサトシの全身を貫く。
「門番が警告していたのはコイツのせいか!」
「たしかに、チャンピオンとして名を馳せたオレでなければ、手も足も出ないだろうな……!」
不敵な笑みを浮かべる。
そう、パーティバランス皆無、ガチムチに育て上げたカメックスのゴリ押しのみで四天王を突破したサトシにとっては、どこぞの偉い人(社長)から譲り受けたマスターボールなんて記憶の彼方。
なかなか捕まらなかったメタモンに使用済で既に無いことなど、大した問題ではなかった。
(というか、覚えてすらいなかった。)

圧倒的な戦闘能力を誇るミュウツーとの闘いは、さすがのガチムチカメックスも苦戦を強いられ、文字通りの死闘を繰り広げる。
一進一退!
持てるすべてを掛けてHPを削っていく。

初代ミュウツーの強さはバグレベル!

「よし、頃合だ!」
四天王を周回して貯めたお金を全ブッパして、山ほど購入したハイパーボールを投球!!
しかし!
鈍いSEとともに、スーパーボールより性能の良いボールが弾かれる。
眠り状態にしようが、氷漬けにしようが、結果は変わらず……。
見る見る減っていくハイパーボール。
ガチムチカメックスも限界だ…!
「え、無理じゃね?」

否…たしかに、所詮は確率の問題。
いつかは捕まるかもしれない。
だが、ゲームに膨大な試行回数を割けるほど、小学生は暇じゃぁない。
許された時間は限られている。
本業(Junior school)で結果を出せない状況が続けば、夢と冒険とポケットモンスターの世界へレッツゴーすら出来なくなる。
そしてゲームボーイはバッテリー(単4電池)駆動。
Nジャマーキャンセラー搭載型モビルスーツのような無尽蔵な動力供給は不可能だ。
加えて単4電池は高級品。
そう易々と備蓄できる代物じゃぁない。

その時、ボクは気付いたんだ
(ずっと宿題忘れてた♪)
「投げれば必ずポケモンを捕まえられる」
「秘密の試作品……マスターボール 」
「それは、どこで買うこともできない」

サイコミュ搭載型のモンスターボール!
暴投しようがポロリしようが
何があっても必ず捕まえることができる!!
「当たれぇぇーっ!」

徐々に浮かび上がる記憶。
業界最大手S社の(見た目通りに)太っ腹な社長から貰った最高性能のモンスターボールと、それをへんしんポケモンに使ったことも。
「嵌められた…ちっ、マスターボールはコイツに使うための布石か……ゲーフリめ。」 

一向に捕まる気配の欠片もない遺伝子ポケモン。
これは詰み、即ちやり直し……?
一生懸命に育て上げたカメックス、スピアー、サンダース、ユンゲラー他と、おさらばしなくてはならないというのか…?!
何度も言うが、小学生に許された時間は想像以上に……「少ない」
故に、これまでのサトシはとにかくストーリー進行が最優先!
その目的は、ただひとつ……
(行く先々で耳障りなBGMと共に現れては冒険を妨げ、チョロチョロと目障りな)
グリーンを叩きのめすこと!

近づかなきゃ、てめーをブチのめせないんでな…

ちょっと挑戦して捕まらないようであれば撃破もやむ無し…。
後に伝説三鳥と呼ばれるサンダー、フリーザー、ファイヤーも例外ではない。 (さりげない暴露)

しかし、四天王を制覇し因縁に決着をつけた今、目の前にいるこいつは違う……いわば、エンドコンテンツ。
GETすること自体に意義がある。

やり直しは、〇刑宣告に等しい。
サトシのめのまえがまっくらになった!

更に、現実世界でも追い討ちをかける出来事が発生する。
(♪イントロ)
「Kちゃん、転校するらしいよ」
(♪あんなに一緒だったのに……)
「え……」
(♪夕暮れはもう違う色ーー)

ありふれた優しさは君を遠ざけるだけ
冷たく切り捨てた心は 彷徨うばかり
そんな格好悪さが生きるということなら
寒空の下 目を閉じていよう
あんなに一緒だったのに
言葉ひとつ通らない
加速していく背中に今は
あんなに一緒だったのに
夕暮れはもう違う色
せめてこの月明かりの下で
静かな眠りを~♪

(よく覚えていない&若干の脚色)
K君は、中学受験のため都内に引っ越すことにしたらしい。
餞別というわけでもないが、青バージョン(とゲームボーイ)を贈呈した。
転校する前日(くらい)、K君は(アポ無しで)我が家に訪れて唐突に青バージョンを私に返してきた。
「これは貸したのではなく、あげたものだ。
だから、返してもらう必要はない」と(カッコつけて)訴えるも聞いてもらえず、半ば押し付けるようにして返却された。
去り行くK君のうしろ姿は、いつもより大きく見えて、ちょっとばかり霞んだ。
「いかん、雨が…降ってきたな」

君と夏の終わり 将来の夢、大きな希望を忘れない
10年後の8月ま・・た出逢えると信じて
最高の思い出を

自室に戻り、久々に夢と冒険の世界への扉を開く。
チャンピオンサトシはセキエイ高原のポケモンセンターにいた。
懐かしさとともに、ポケモン画面を立ち上げる。
先頭のポケモンの名前を見て息を呑んだ。
「ミュウツー」 

こぼれ話
初期イラストでは、つま先立ちしてない
(つま先立ちは劇場版から)

他にも、サンダー、フリーザー、ファイヤーの伝説三鳥を始め、バランスよく育てられた精鋭たちが主の帰りを待っていた。
しかし、カメックスの姿はなく、代わりにリザードンが初めましてこんにちはしていた。
(バイバイ、カメックス🐢)
餞別のつもりで渡した青バージョン。
ミュウツーGETだけでなく、ほぼ完璧に仕上げられた状態で返ってきた。

K君とは親友と言えるほどの仲ではありませんでしたが、はじめて体験した友だちの転校……。
幼い筆者にとっては切ないものでした。
友から譲り受けたポケモン。
それが、わたしの推しポケのルーツです。

最近のミュウツーはつま先立ち
出先によって、頑張り具合に差異あり

ここからは、ちょっと余談…✍️
(お時間ある方、よろしければ今しばらくお付き合いください……!)

ミュウツーは元祖禁止級の伝説ポケモン。
最強の2つ名に相応しく、攻守速すべてが並外れた高ステータスを誇るエスパー単タイプの超高速殲滅型の特殊アタッカーだ。 
体内に秘めた超力は、白熱したオーラとなってその身を包み、研ぎ澄まされた両眼は、標的と定めた相手を逃すことは無い。
放たれる一撃は、その全てが必殺級の威力を誇り、ねんりきですら決定打となる。

…今のはサイキネでは無い…
ねんりきだ…

強大な力を持つミュウツーだが、その出自は悲壮なもの……
人の飽くなき欲望の果て、進歩の名の下に狂気の夢を追った科学者たちによって創り出された「人工」ポケモン。
『力だけが…ボクの全てじゃないっ!』
「それが誰に分かる(  -᷄֊-᷅ )?」
「何が分かる( ’ᾥ’  )?」
「分からぬさーっっ( `ω´)!!誰にもっ!!」
『ぅぐぅっ…!』
生まれた瞬間から人類化学の最高傑作として持て囃されるが、新たな生命としての祝福はない……。

最強と呼ばれる者たちは
人知れず孤独であるのかもしれない

アニポケ劇場版の記念すべき第1作目「ミュウツーの逆襲」では、造られた自分はポケモンですらなく、生命としての価値もない…と苦悩しながらも答えを探し続ける姿が丁寧に描かれている。
まさに至極の1作。
ミュウツーのCVとして起用された、超大物舞台俳優、市村正親さんの熱演もあり、国内興行収入は70億円を突破した!(らしいっ!)
本作の大成功があったればこそ、以降、長きに渡って劇場版作品が公開されることとなった!
(と言っても過言ではない!)
更に2019年7月には、劇場版初のリメイク作品(Evolution)が、全編フル3D-CGで公開された!

誰が生めと頼んだ!
誰が作ってくれと願った!

そんな劇場版には、知る人ぞ知る後日談がある。
2000年末にスペシャル版としてTV放送された「ミュウツー!我八ココニ在り」だ。
自らの存在意義に苦悩するミュウツーが、ひとつの答えを導き出す非常に完成度の高い傑作。
ミュウツー推しはもちろん、ポケモン好きなら必見の作品だ。

マサラ人とミュウツーの絆

ロケット団首領サカキの卑劣な策略により深手を負ったミュウツー…。
傷付いた彼を助けたのは、みんな大好きマサラ人サトシ!
122kgのポケモンに肩を貸し、あらゆる傷を癒す力があるという泉へと向かうのだが、道中の2人の会話がとてつもなく『尊い』
「なぜ…おまえは私を助けようとする?」
「ピカチュウを助けてくれた、そのお返しさ」
「それだけか?」
「それ以外の理由がある?」
「おまえはもしかしたら、変わった人間…妙なトレーナーかもしれぬ」
「おまえだって、変わった『ポケモン』だろ?」
「フッ」
泉の力で回復し、力を取り戻したミュウツー。
持てる力を全開放し、空間ポケモンもびっくりの、とんでもない事をやってのける…!
パルキア「呼んだ?」

Amazonプライムで視聴可能
アニポケ無印/シーズン2↑

ポケットモンスター。
今や全世界でその名を知らぬ者はいない、日本を代表する一大コンテンツ。
その勢いは衰えを知らず、とうとう会社が出来てしまうほど……!
初代から続くシリーズは今や第9世代(SV)。
そして、すっかりシリーズの顔となったピカチュウは世界中で愛され、引っ張りだこ状態の活躍っぶりだが、ミュウツーも負けてはいない。

ご存知ポケモンGOでは、横浜スタジアムでのリアルイベントでサプライズ登場、会場を大歓喜と大熱気に包み込んだ!

遂に降臨する最強ポケモン!
(筆者は不参加!)

今年(2024年)でリリース8周年を迎えた本作は、関連作品の中でも古参となってきた。
ミュウツーも、これまで何度か再登場しているが、その度に、各地で眠っていたトレーナーたちを再び呼び戻し、常に何がしかの炎上を巻き起こしている運営会社の救世主的な役割を担っている。

通常色、色違いに加え
ポケモンGOでは
シャドウミュウツーが登場する!

その他、ポケモンとトレーナーがバディを組んでバトルを繰り広げるという、一風変わったシステムを採用したポケモンマスターズEXでは、初の伝説ポケモンとして登場し、後にメガ進化(Y)も追加された。 バディを組むトレーナは、なんとサカキ!

バディーズ技(必殺技)は、
「全世界を支配するサイコブレイク」!

ポケモンユナイトでは、リリース1周年の目玉として登場するも、余りの強さに、異例の速さでナーフされるという伝説を残した!
本作でもメガ進化可能で、YだけでなくXも参戦している。

ユナイト技は
「インフィニティサイコバーン」!

一世を風靡した超大人気タイトル、大乱闘スマッシュブラザーズにも登場!
しかも、アニポケから引き続き市村氏がCVを務め、新規レコーディングするという大盤振る舞い!
アニポケでは聞いたことないユニークな姿を見ることが出来る!

シリーズ皆勤賞ではないものの、
唯一の伝説ポケモンとして参戦!

さて、このままだと永遠に終わらない気がしてきたので…
ひとまず、これにて終了とします。
最後までご視聴いただき、ありがとうございます!この情報が少しでも役立ったという思っていただけたら、ぜひチャンネル登録とイイネ‪👍🏻ボタンもよろしくお願いします!