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【保存版】オーベルチュールクロツヤシカブリード記録

妖艶な光沢とワインレッドのコントラストは最も美しく、とても芸術的である。

そんなオーベルチュールも我が家ではこの幼虫にて4サイクル目。
思えばそこそこの付き合いです。

コロナ禍でのワイルド入荷は殆どなく高騰していましたが(1ペア3万円近い)、近年はワイルド入荷も安定しお求めやすい価格に落ち着きました。

自分の好きなクワガタのひとつ、オーベルチュールクロツヤシカの記録の一部をこちらに公開保存いたします。


【2022年オーベルチュールクロツヤ飼育記録】

私的メモ
・休眠は約半年間
・顎しばりをしたことがなく、♀殺しがない
(運が良いだけかもしれません)
・かっこいい
・美しい

22年9月記録生体データ
♂1♀3  CBF1 同腹
ベトナム・ハザン産


♂ 2022年3月1日羽化  45.5ミリ
♀は全てfreeサイズ
♀A  2022年2月27日羽化
♀B  2022年2月23日羽化
♀C  2022年2月22日羽化
とにかく羽化ズレが酷いので、ズレ対策として小型のオスを温度調整して作出する。

⭐︎活動⭐︎
2022年8月23日全匹後食開始
ここから約1カ月程度ゼリーを与え時を待ちます。

「産卵セット内容」
・北斗恵裁園ブナマットを床材に使用。
・各セットクヌギ、ナラ系の材を3本ずつ。
材の加水は数分程度。
・材は転がさず、横に寝かせ頭が少し見えるくらいマットで埋める。

21℃帯セラーにて
♀A9月26日産卵セット投入
♀B9月26日産卵セット投入
♀C9月27日産卵セット投入
10月12日全セット解除
セット投入から14日間で解除しています。
ここから2カ月程待ちます。

【12月下旬に割出し】
2023年1月6日マットから幼虫8匹回収
→5年1月11日材割り幼虫8匹回収
幼虫合計16匹
→5年1月14日 16匹500ボトルへ

幼虫マットにいることもよくありますが、基本的に材の中にいることが多いです。

2022年10月12日 2度目セット
再セットまでにメスはオスと同居させる
同居後1日ゼリーを与えてからセットへ投入
♀Aセット投入
♀BとC同セットへ投入※

※この同セット投入はおススメしません。
メス同士が喧嘩をし、フセツがお互いに2箇所程飛びました。
この時はセットを置くスペースがなく、試しにやってみたましたが良くない結果となりました。(幼虫は採れましたが数が少なかったです)

11月2日全セット解除
→まだまだ産んでくれそうでしたが、スペース確保のため親を放出してこの個体達はブリード終了。

【1月下旬に割出し】
2セットから幼虫13匹回収
2023年2月22日 13匹500ボトルへ

2023年4月13日 19匹ボトル交換
2023年4月14日 5匹ボトル交換
♂は800、♀は500ボトル

記録公開はここまで。
その後現在に至るまで、幼虫は半数まで減っています。

【個人的な考察と感想とまとめ】
これらが正しいとは限りません。

・適正温度は割と低め?

成虫幼虫産卵セットオールステージにてほぼ20℃程度で可能。
あげても23℃くらい。オスの幼虫は23℃管理で羽化ズレ防止してました。メスは18℃管理。

・幼虫飼育に難がある

幼虫の成長はゆっくりと非常に遅く、添加マットに弱い感じがします。
油断すると次から次へと溶けて数が激減します。しかしながら無添加マットで飼育すると成虫が小さいこと小さいこと…
大型化へは菌糸が近道?同温度帯でオス幼虫もメス幼虫も一緒に管理していると、高確率で羽化ズレがでます。

・羽化してしまえば休眠期間は大体同じでした

今まで飼育してきて、休眠期間が極端に長かったり、短かったりすることは殆どありませんでした。たまたまでしょうか…

・累代が進むと幼虫が弱くなる?

別血統のCBF2でWF1幼虫と同じ管理をしていたところ、CBF2の幼虫が半数以上落ちました。
オーベルチュールは相性が悪いマットも多いようです。じゃあどのマットなら大丈夫なのという疑問が。
ガス抜きと加水不要のとあるマットは幼虫落ちることがあまりなかったなぁ。コスパ悪いですが…

・まとめ

ブリード自体は難しくない種だと思いますが、幼虫のクセが凄いんじゃ!といえばそうなのかもしれません。
その分累代して次世代の成虫を拝むことができた時の喜びは何ものにも変え難いです。
試行錯誤しながら育成するのもまた醍醐味でしょう。

格好良くて美しいオーベルチュールクロツヤシカクワガタ是非チャレンジしてみてくださいね!

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