ソコタノ日記:鈴木康広展を観てきました。
二子玉川のライズ スタジオ&ホールで開かれている『鈴木康広展 ただ今発見しています。』を観てきました。
8月28日にブルーマンの公演を観に行くことになっていましたが、台風による新幹線の運休・遅延が心配なので、一日早く静岡を出ました。
とはいっても、やはり雨のため、新幹線が運転見合わせとなり、70分遅れで静岡を出ました。半日ほど余分に時間が使えるようになったので、前から気になっていたこの展覧会を観ることにしました。
まあまあの広さのフロアーに全ての作品が収められているので、ちょいとこじんまりした感じの展覧会です。
中央の人の形をしたものは、空気の人という作品で、実祭には各地で浮かせて展示されたようで、その様子がモニターで表示されていました。不思議な感じがして、結構長く見入ってしまいました。
私の一番のお気に入りは、軽さを測る天秤です。
天秤を逆さにして、軽さを測るなんて良く考えたと思います。
どの作品も面白くて、鈴木さんの発想の豊かさに驚かされました。
葉の形に切り抜かれた紙には開かれた目と閉じられた目が表裏に描かれていて、白い塔の横の穴から入れると上に吹き上げてばらまかれます。ひらひらと回転する紙はまばたきしているかのように落下します。
足下の展望台は、景色を見るのではなく自身の足を見るためのもののようです。膝を少し曲げて写真を撮ると、自分の足のように見えます。(スタッフさんが教えてくれました)
鈴木さんの作品作りは、『見立て』がキーワードになっているようです。何かを見て他のモノに見立てる……他の人が思いつかないような連想をする。
それって、子どもは得意だけど、大人は、いつの間にかやらなくなる。
色々な見立てをすることで、世界がメッチャ楽しくなるのだと気づかされました。
仲間に教えてもらっている俳句でも見立てが大事なようです。これからは、何かを見たとき、他のモノに見立てられないかを考えてみようと思っています。そうすることで、日々がより豊かになるかもしれません。