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【ベトナム料理を始めて食べてみる方へ・第2話】

今回は、まだベトナム料理がどんなものなのか、または存在すら知らない、そして、これから始めて食べてみようとしている方へ。

ベトナム料理のご紹介とベトナム人以外の方が食べる時のおすすめ料理をご紹介して参ります。

今回は、その続きとなります。

3.鍋料理
ベトナムは、夏になると非常に熱くなります。わたしたちの想像よりはるかに『暑さ』を感じられます。
しかも、電力はまだ、ベトナム全土に十分な電力がまかないきれていないため、電力消費率が最も多い真夏になると、電力不足に陥り、いろいろなところで停電が起きます。その時彼らは、どんな食事をしているのかといいますと、実は、暑い時でも鍋料理を食べているのです。暑い国に暮らす人々は日ごろどんな料理を食べているのでしょうか、と疑問に思ったことはありませんか?よほど涼し気な料理を食べていると思いきや、実は、日本人なら誰もが冬の食べ物としてイメージしている『鍋料理』がベトナム人には大人気なのです。昔から食べられている超定番料理で、ベトナム人にとって鍋文化は正直日本よりも奥深いのです。そんなベトナムで人気の鍋料理をご紹介します。

ベトナム人にとって鍋は最もメジャーな大衆グルメの一つ。路上屋台、食堂、レストランはもちろんのこと、スーパーのフードコートでも決まって鍋はあります。昼間のフードコートに行けば、スーツを着たサラリーマンやOLが一人で鍋を突いている”一人鍋”もベトナムでは普通なのです。日本で俗に言う、『一人焼き肉』ならぬ『一人鍋』ですね。
『暑いこそ鍋を食べて精力をつける』というのがベトナム人の習慣。そんなベトナムだからこそ、さまざまな種類の鍋を楽しむことができます。

鍋料理と言ってもかなりの種類があります。中でも最も人気があるのは鶏鍋です。わたしたち日本人からしてみると鶏もも肉などが食べやすくカットされた具材が用意されているかと思いきや、
実は・・・。

鶏鍋の場合、鶏一羽分、もしくは半身を丸ごと投入しているのです。毛はムシっていますが、頭や足は付いたまま。ベトナム人は、日本人よりも歯が丈夫なようで、そのままかじって砕いて食べることができます。
ベトナム人は、硬い肉が大好きなのです。日本とは真逆ですね。
同じく牛鍋もありますが、ベトナム現地では日本と同じように牛より鶏の方が安価なので、安くてお腹一杯お肉を食べられる鶏が人気だというわけです。

その他に海鮮鍋、カニ鍋、野菜鍋などありますが、これらは日本とさほど差がなく、美味しく頂けます。
ただ、ベトナムは仏教徒なため、日本と同じように大乗仏教が盛んですが、日本ではあまり見られない、月に2回、肉や魚を食べない、『期間』というものがあります。
そんな時に鍋料理が食べたい人もいるので、そんな時に活躍するのが、野菜鍋です。
ベトナム人は、もともと野菜が大好きな国であることから、料理にハーブも多く取り入れる習慣があります。これは、普通の日、何気ないいつもの食事に野菜鍋をランチとしてたべることも多々あります。ベトナム人は、以外にもベジタリアンが多いのです。
日本で、鍋料理といったら、夕食として人気があります。しかし、ベトナムは反対です。鍋でもステーキでも昼食で食べて、午後の仕事をがんばるというのが習慣化されているようです。
だからこそ、昼間から鍋を食べる人も多く、ランチ時はどこのお店を見渡してもベトナム人でいっぱいです。ベトナム旅行に行かれた時、観察してみてください。そして、
ベトナムの鍋料理の文化に触れてみてください。
鍋料理の真髄に気がつくのではないでしょうか。

今回は、このへんで、次回は、第3話をお伝えします。
まだまだ、あなたの知らない、ベトナム食文化がたくさんあります。
それでわ・・・

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