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4月22日(木)~27日(火) 人間は確率が苦手

4月22日(木)

久しぶりに料理を作る。

ドラム、新曲のエコーの練習をする。うまく叩けなくてあせる。録音する予定の次の練習の日曜までに仕上がるだろうか。
駅前でやってる無料のPCR検査を遠目で見ている若いカップルが「PCRかー、痛いんでしょ」って言ってて、全然痛くないよって言ってあげたかったけど、ちょっと距離が遠かったので声をかけるタイミングなく去っていってしまった。
コロナ対策で酒禁止令が出るようだ。僕はあまり飲まないほうなので、酒に売上を依存しない外食スタイルが確立してほしいと思うけれど、そうしたら食事も全て高くなってしまうのだろうか。

片山まさゆきがコロナ感染、というニュースを見て懐かしくなって『牌賊!オカルティ』をKindle Unlimited読み返した。デジタル(期待値だけを信じる)とオカルト(目に見えない流れを信じる)が戦う話。

片山まさゆきの最高傑作は『ノーマーク爆牌党』だと思うのだけど、『ノーマーク爆牌党』で出てきた「流れはあるかないか」というテーマが、『牌賊!オカルティ』ではさらに追求される。

デジタルのほうがまあ正しいんだけど、人間はオカルトを信じたがる。
デジタルだけだとつまんないんだよね。人間は物語を作り出して生きる生き物だ。その物語が人を苦しめるものでもあるのだけど。
ブッダが言っていたことなども、勝手な物語を頭の中で作り上げるから苦しむのであって、現実を正しく認識すれば(人はみんな必ず死ぬ、など)、苦しみから解放される、ということなのだろう。
仏教でいう悟りというのはあらゆる因果から解放された境地のことだけど、それは脳が自然に作り出す物語や勝手に読み取ってしまう因果を停止してありのままに物事を見るということなのだと思う。
人間は「心の理論」で他者の意図を推測できるようになったことで高度な社会性を持った。そしてそれを自然現象などに向けることで宗教が生まれ、高度な文化を生み出した。人間は意図や物語を読み取って物事を考えるのが得意だ。しかし純粋な確率勝負の場ではそれがマイナスになる。人間は確率が苦手なのだ。モンティ・ホール問題などを見てもわかる通り。

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