2021年、コロナ禍の中で見たライブの記録
全世界を席巻した新型コロナウイルスの影響で、2020年は音楽ライブなどのたくさんの人が集まるイベントはほとんど全て中止という壊滅状態だった。
その代わりに配信イベントがたくさん生まれたりはしたけれど、配信では埋められないものがやはりある。ライブのあの振動、音や匂い、熱狂を直接に感じたい。
世の中に楽しいことはたくさんあるけれど、僕は音楽のライブを見ているときが人生の中で一番満足感を感じていると思う。
ライブは見られるうちに見ておかないと、いつ見られなくなるかわからない。好きなバンドはいつ解散するかもわからないし、今回のように世界規模の感染症のような予想外の理由で見られなくなることもある。
2021年に入ると、コロナの感染状況はまだ収まってはいないけれど、少しずつ音楽のライブは行われるようになってきた。しかし、またいつどうなるかわからない。
この文章は、行けるうちにできるだけたくさんのライブを見ておこう、と思って、いろんなライブに行ってみた記録だ。
* * * * *
2021.4.2.
DC/PRG
『Hey Joe, We’re dismissed now/PARTY 2-TOKYO』
東京・新木場 USEN STUDIO COAST
2021年1月初めから東京に発令された緊急事態宣言は3月21日に解除されて、このライブが行われた4月2日は、宣言的なものは何も出ていない状態だった。しかしライブ会場の観客数の制限、時間の制限などは引き続きあった。
このあと東京には4月12日からまん延防止等重点措置が出て、5月の連休を控えた4月25日からは再び緊急事態宣言が発令されることになる。そんな谷間の時期だった。
菊地成孔が率いるDCPRG(Date Course Pentagon Royal Garden)のことはすごく好きで、ずっと家で聴きまくっていたのだけど、ライブを見に行ったことは一度もなかった。
僕は原稿を書くときスイッチを入れるために音楽を聴くことが多い。その中でも一番最高に集中するときの音楽はDCPRGのファーストアルバム、『Report from Iron Mountain』(アイアンマウンテン報告)と決めている。しょっちゅう聴くと効果が落ちるので、普段はあまり聴かないようにして、本当に大事なとっておきのときのためにとっておいているくらいだ。
そんな感じでなんとなくライブは見ないまま何年も経っていたのだけど、そうしたら「解散する」というニュースが飛び込んできて、あわててチケットを申し込んだ。チケットは運良く取ることができた。初ライブが解散ライブになってしまった。結成21年、二回目の解散だけど、菊池さんももう60歳近いし、さすがにもう再結成はなさそう……。
DCPRGの音楽は、変拍子やポリリズムがあふれまくった超絶技巧のファンクだ。楽器の数は多く、メンバーは解散時点で12人。全員がすごい技術の演奏家で、その全員の演奏が複雑な構造で絡み合って、他では体験できない唯一無二のグルーヴを作り出している。
↓の曲の拍子とかエグくないですか。
新木場のSTUDIO COASTに来るのは2年前にマキシマム ザ ホルモンを見に来て以来だ。
あのときはダイブした客にメガネを蹴り飛ばされて紛失してしまって、最後の方は視力0.1の裸眼でぼんやりしたステージをずっと見ていた。でも楽しかったな。全身汗でずぶ濡れになってサークルモッシュをしたりした。あんなに密集して暴れまくるライブが再びできるようになるのは一体いつなのだろうか。今は想像もつかない。
STUDIO COASTの館内に入ると、パイプ椅子が並べられていてビビる。マジか。DCPRGなんて踊ってなんぼなのに。番号が早かったのでわりと前の方の席を取ることができた。
ライブのしょっぱな、メンバーが登場するとともに、まるで「起立!」という号令が下ったかのように、全ての観客が一斉に立ち上がった。みんな立つのか。そりゃそうか。座って聴く音楽じゃないよな。
そしてライブは、菊地成孔の長口上から始まった。
菊地成孔はいつものように最大限に芝居がかったカッコつけた口調で、
「椅子を置いてある理由は、置くことで入場者数を800人から1000人に増やすことができたからだ(本来のSTUDIO COASTのキャパは2400人ほどだけどコロナ禍の影響で制限されていた)」
「演奏時間が2時間を超えると罰金を払わないといけないのだが、そんな短いのは俺たちのライブじゃない、みんなのために罰金を払って今日はたっぷりやるぜ」
「我々は完璧にチューンナップされている。諸君のコンディションはどうかな?」
などという内容を話した。それを聴いて沸き立つ観客。
僕は菊地成孔の音楽は大好きだけど、言動とか文章とかは、カッコつけすぎていけ好かない……、と思って全く好みではない。
だけど、ステージの上に立って直接本人が喋っている肉声を聞くと、「いけ好かないけどカッコいいな……」と思わされてしまう魔力があった。
菊地成孔は自分はこういうのがカッコいいんだ、という美学をはっきりと持っていて、滑稽なまでに最高にキワキワにカッコつけている。文章で読んでいるときはそんなに響かないんだけど、生で見るとその美意識に取り込まれてしまいそうだ。
DCPRGはボーカルはいないインストバンドで、一定のフレーズを弾き続けるベースを軸としながら、複雑な変拍子や超絶的なソロプレイが繰り広げられる。1曲は長くて10分や20分は平気でやる。踊っているとその長さが全然気にならない。永遠にやっていてほしい、という気持ちになる。
菊地成孔は指揮者的な役割なので、たまにキーボードを少し触る以外は演奏はせず、舞台の中央でいつも客に背を向けて立っている。これも本当にカッコつけているな、と思う。
演奏は最高 of最高だった。12人全員がすごい技術者集団で全員ヤバかった。特にキーボードの坪口さんがよかった。ノリノリで最前列でショルキーを弾きまくったりして。
セットリストも最高だった。ハノイ最高。サークルライン最高。ヘイジョーも最高。ファンが聴きたい音楽を全部最高の形でやってくれた。
ひねくれ者のナルヨシだからなんか変なひねったことをやるんじゃないか、と思ったりもしてたけど、20年以上の歴史を締めくくるにあたって、まっすぐ王道で最高の最終をぶつけてきた。そういう意味では今年公開のシン・エヴァンゲリオンにも似ていた。
アンコールの前に、また菊地成孔の長口上が挟まる。
「改めて言わせてもらう。最後の俺たちが最新で最強だ」
「やろうと思えばまだやれるよ。しかし、博打は辞め時が肝心だ。俺らは商売人じゃない」
「君らは今いくつで、20年前はいくつだった? この20年間で解放されたかね? それとも拘束されたかね? 我々は解放戦線に立ち続けた」
「諸君らが我々の最後のフローだ。旅路の果てに合流してくれた君たちにシェイクハンドとキスを送りたい」
「自分の神に背くな、アディオス」
本当にカッコつけてるなあ。でも、これを見ることももうないと思うと寂しい。
ラストナンバーのMirror Ballsでは、会場の天井にある巨大なミラーボールがくるくると回転しつつ、少しずつ演奏がゆっくりになっていって、そして、終わった。静寂の中に余韻が広がる。もう本当に終わりなんだな……。
本当に最高で最強だった。また見たいけどもう見れないんだよな。もっと見ておけばよかったけど、最後に見れてよかった。
ライブは、見れるうちに見ておかなければならない。今年はたくさんライブを見に行くことにしよう。
ライブ会場で会った友人と、ライブの感想などを話し合いたかったけど、今は21時に店が全部閉まってしまうので、話す場所もなくてすぐ解散してしまったのが残念だった。
2021.4.16.
Homecomings / 羊文学
『here』
東京・恵比寿 LIQUIDROOM
ちょっと熱海に行っていたのだけど、その帰りの足でそのまま恵比寿に向かう。荷物を駅のコインロッカーに入れてリキッドルームへ。
Homecomingsと羊文学はどちらも好きなのだけどどちらもライブを見たことなくて、その2バンドが東京で対バンするとのことなので、即座にチケットを申し込んだのだ。
会場に入ると、床が緑のテープで50センチ四方の正方形のマス目で区切られていた。この中に一人ずつ入れということなのだろう。
東京には4月12日からまん延防止等重点措置(まん防)が出ている。会場のキャパは50%まで認められているようだ。
コロナ禍の初期には、「ライブハウスでクラスタが発生した」ということが盛んに報道されたせいで、ライブハウスはかなり世間から叩かれていた。だけど、みんなマスクをして大声を出さないようになってからは、ライブでのクラスタ発生の話は聞かなくなった。満員電車でもそんなに感染していないようだし、声を出さなければ平気なのだろう、多分。
ぎゅうぎゅう詰めのライブハウスは元からちょっと苦手だったので、隣の人と体が触れない距離でライブを見られる今の状況は正直快適ではある。ライブハウスやミュージシャンはキャパが減って大変なのだろうけど……。今日は一つの会場で昼公演と夜公演の2回がある。キャパが半分に減ったのを補うためだろう。
最初は羊文学。羊文学はスリーピースバンドで、ぱっと見ると女性3人組のように見えるけどドラムは男性だ。
羊文学のギターは、コードとかをギャーッと鳴らしてる感じで、そんなに難しくなさそうだけど、それがカッコいい。音の作り方とか、あと鳴らしてるときと静かなときの差のつけ方がうまいのだろう。
華のあるギターボーカル、曲を着実に支えるベースとドラム、三人ともそれぞれキャラが立っていて、いいスリーピースだなと思う。
ときどき三人が中央に小さく集まって、内側に向かい合って演奏していて、それが仲良さそうで、かわいくていい。
そして2番目はHomecomings。めちゃめちゃよかった……。
ホムカミはなんか切ない感じの世界観が強くあって引き込まれるんだよな。
曲はもちろんいいし、演奏もいいし、あとは畳野さんのそんなに力の入ってないボーカルの声やたたずまいがすごく好きなのかも。コーラスとかドラムとかの雰囲気も好きだな。いきなりCakes、Lights、HURTSって順番で始まるのは最強感があった。最初にYouTubeで見て好きになったのがHURTSだった。
ホムカミは京都のバンドで、京都出身のバンドに惹かれることが多いのはやはり僕が京都を好きなせいなのだろうか。なんか音楽にもそういう空気が出てるのかな。
2時間きっかりで終演にしないといけないため、アンコールはないとのこと。残念。
今日はどちらもドラムの音がよかった、と思った。自分がドラムをやりはじめてからドラムの音をよく聞くようになった。
あとは、演奏がよかったときにウオーとか声を出したいと思った。今は拍手をするだけしかできない。早くウオーって言える世界が戻ってきてほしい。
2021.7.7.
カネコアヤノ
『TOUR 2021 よすが』
東京・渋谷 LINE CUBE SHIBUYA
LINE CUBE SHIBUYAってどんな会場か知らずに来たのだけど、ライブハウスじゃなくてホールなんだな。椅子つきで2階席とか3階席とかがあるような会場。
席は2階席の一番奥だった。ここからだとステージが遠くて、演者の表情とかわからないな……。双眼鏡が必要だったかもしれない。
カネコさんはめちゃめちゃ声が出ていたし、演奏自体はよかったのだけど、遠すぎる席でがっかりしたのと、あとホールの音響はあまり好みじゃないかも、というのでちょっと乗れなかった。うーん。
でも、「とがる」を聴けたのはうれしかった。最初にハマるきっかけになったのは「とがる」だったので。
次は武道館でやるらしい。すごいな。しかし、カネコさんの荒々しいボーカルは、上の動画みたいにキャパが小さいハコでやっていた頃に間近で聴きたかった。知るのが遅すぎた。残念。
2021.7.14.
坂本慎太郎
『LIQUIDROOM 17th Anniversary & zelone records 10th Anniversary 坂本慎太郎 LIVE 2021』
東京・恵比寿 LIQUIDROOM
4月25日から発令された緊急事態宣言は6月20日に一旦解除されてまん防になったものの、夏休みを見据えた7月12日から再び緊急事態宣言に突入してしまった。
しかしまあ、緊急事態宣言もかなり長期間になってきたのでみんなもうダレてきて、わりと人々の行動は普通になっている気がする。ライブもキャパは少なく抑えられてはいるものの普通に開催されている。
先日の羊文学ホムカミのツーマンに続いてリキッドルーム。前と同じで床が正方形に区切られている。
ゆらゆら帝国は若い頃にあほほど聴きまくっていたのだけど、坂本慎太郎のソロ活動は、聴いてはいたけど、昔ほどは熱心に追っていなかった。なのでライブに行くのも今回が初めてだ。
しかし、もっと早く見ておけばよかった……。最高だった。
メンバーは坂本さんと、ベース、ドラム、そしてサックス&フルートの4人。結構シンプルで音数が少なめだったりするのだけど、そこから生み出されるグルーヴが本当に気持ちよくて、いつまでも曲が終わらないでほしい、という気持ちになる。
音源だと淡々としたイメージの曲が多いと思っていたけど、ライブでは結構サイケなギターを弾きまくるみたいなのもあって最高だった。特に「仮面をはずさないで」はライブだとあんなにギュンギュンに不穏な感じで盛り上がるんだな。あとは、ダメな仲間を集めて冒険に出かけよう、みたいな歌詞の「鬼退治」がとてもよかった。
これは毎回見たいな。月イチくらいで見てもいい。飽きない。何度でも見たい。
やっぱり若い頃にゆらゆら帝国を聴きすぎたせいで、坂本さんの音楽は懐かしの落ち着く味、みたいになっているのだろうか。
2021.9.24.
あらかじめ決められた恋人たちへ / 曽我部恵一
『マイセルフ、ユアセルフ』
東京・下北沢 SHELTER
あらかじめ決められた恋人たちへと曽我部恵一のツーマンを見るため下北沢へ。どちらも昔から好きだけどライブは初見。早めに下北に着いたので曽我部さんのやっているカレー屋でカレーを食べた。美味しい。
下北沢SHELTERに来るのは初めて。
開場と同時に、最前列の一番左、スピーカーの前に潜り込む。
まずは曽我部さんのソロから。エレキギターの弾き語り。
声にすごく力があって引き込まれる。ギターと歌だけで世界を作り出す力がある。
曽我部さんももういい歳のおっさんになっているのだけど、昔と変わらない甘い声で切ない青春のことを歌い続けていて、さすがだ、と思う。
最後の曲、「浜辺」であら恋が入ってきて、爆音の演奏が始まってぶち上がってしまった。
次はあら恋。ずっと好きだったけど生で見るのは初めて。
始まって思う。音がでかい!
左のスピーカーの真ん前だったので、特にベースが爆音すぎてやばかった。スピーカーが邪魔でベースの剣さんの姿は全く見えないのだけど。
ちょっとでかすぎるけど、でかい音はやっぱりいいな。でかい音はいい。鳥肌が立つような、脳がマヒするようなビリビリ、これがライブハウスだ。ステイホームじゃ味わえない重圧だ。
あら恋はインストバンドなので歌はない。中央のメインボーカル的な位置にいるのは鍵盤キーボードだ。基本的に全部の曲がトランス的にぶちあがる展開。全部の楽器が順番にぶっ飛ばしにくる。
あら恋のメンバー、音源で聴いてるときはあまり把握してなかったのだけど、ライブを見てたらわかってきた。鍵盤キーボード、ギター、ベース、ドラム、キーボード、そしてジャンベとテルミンと鍵盤キーボードを入れ替えながらやってる人がいて器用だ。以上の6人。テルミンが特にいいな。ときどきツイン鍵盤キーボードになる瞬間があって楽しい。キーボードの人はノリノリでデカいキーボードを肩にかついだりする。ギターもベースもドラムも全部激しくていい。
途中で曽我部さんが入ってきた。何の曲をやるのかと思えば、フィッシュマンズのWalking In the Rhythmを歌い始めて、やばかった。フィッシュマンズ、下北沢、90年代の空気が蘇る。そしてそのあとはgoneもやってくれた。
最後、Backとラセンで完全にぶちあがったまま終了。最高! また来たいな。他の人にも見せたい。
勢いで、物販のTシャツを買った。ARAKAJIMEKIMERARETAKOIBITOTACHIEってでっかくローマ字で書いてあるやつ。池永さんに「着てね」と言われたので「着ます!」と言った。
2021.10.16.
柴田聡子
『柴田聡子のひとりぼっち'21』
東京・日本橋 日本橋三井ホール
ここ数年で、一番多くライブを見に行っているアーティストは柴田聡子だ。
弾き語りとバンドセット、どちらもやっているけれどどちらもいい。柴田聡子の曲は、一人でギターを弾いて歌っているだけで完成しているといえば完成しているのだけど、バンドセットはやはり迫力があって感動する。
柴田聡子はメロディーもいいのだけど、最初に衝撃を受けたのは言葉の使い方だった。その言葉の次にその言葉が来るのか、という展開が、いつも常に予想を少しずつ裏切られ続けるような心地よさがあるのだ。
東京で7月12日から続いていた4度目の緊急事態宣言は、感染者数の減少を受けて9月30日に解除された。
もっとも感染者数が多かった8月中旬には一日の東京の感染者数は5千人にも及んでいたのだけど、そこからみるみる減少を続け、10月半ばの今では30人程度になっている。
なぜこんなに減ったのかはよくわからない。ワクチンのせいだけでは説明がつかなさそうだ。多分誰もわかっていないのだろう。みんな雰囲気で感染症対策をやっている。
ライブの開催については、緊急事態宣言が出てるかどうかはもうあまり関係がなくなってきている。出てても出てなくても、ある程度の感染対策は保ってキャパは少し減らしたままやる、といった感じぽい。
ホールには間隔広めでパイプ椅子が置かれていた。結構前の方の席だった。
柴田聡子が一人でステージに立って、ギターを弾きながら歌い始める。途中でエレキギターとアコースティックギターを持ち替えながら、少しだけキーボードを弾いたりしつつ、淡々と歌い続けていく。心地よい。ポツポツとしゃべる感じのMCも好きだ。
「涙」「後悔」といった定番の名曲を挟みつつ、知らない新曲も結構やっていた。安室奈美恵のカバーなんかも。そして最近リリースされた「雑感」。これが好きなんだよな。
淡々と盛り上がりすぎず、多彩な言葉が次々に繰り出されていくところが初期の名曲「いきすぎた友達」を思わせて、いつまでも聴いていられる。いいな。
コロナ禍で中止になっていた神保町試聴室の「神保町ひとりぼっち」も復活するとのこと。やった。試聴室はとても小さいので、間近で見れるのがいい。やっぱり広いホールよりも小さいハコのほうが好きだな。
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僕が2021年に見たライブはこんな感じだった。どれもいいライブばかりだった。
しかし、マスクをしつつ、リアクションは拍手をするだけ、というこの状況が、少し嫌になってきたところがある。
やはり音楽で感情が盛り上がったら声を出したい。すごい演奏を聴いたときに、客席から自然に歓声があふれてくるのが好きだ。拍手とか、行儀が良すぎる。ライブが終わったあとに居酒屋とかで感想を語り合ったりもしたい。
今年の最初のほうは、ライブを見れるだけでうれしい、と思っていたけれど、贅沢になってきているな。まあ、そんなものだろう。人間はいつだって今の状況に飽きるのだ。
来年は世界がどんな状況になっているか全くわからないけれど、来年もたくさんのライブを見に行きたいと思う。
(了)
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