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7月8日(土)~14日(金) デフレの子
7月8日(土)
疲れて何もやる気がせずだらだら。昨日はがんばったし、最近気にかかっていたことは大体一段落した気がする。
綿野恵太さんの新刊『「逆張り」の研究』で、はるしにゃんについての章があったので、とりあえずそこから読んだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1690169475040-SWLxGuYwHg.jpg?width=800)
「はるしにゃんとケミカルな唯物論」という章タイトル。
全てを脳内物質や化学物質で説明しようとするケミカルな唯物論の時代、あったな。禅とLSDは同じだと主張したニューエイジ直系の考えだけど、はるしにゃんの時代はなんでみんなあんなに処方薬の名前とかをツイートしていたんだろう。いや、むしろなんで今はみんなしなくなったんだろうな。
当時は今よりも、精神系の薬に非日常感や魔法感があったかもしれない。ちょっとした特権意識のような。今はそういう憧れは消えてしまったような気がする。
ゼロ年代の当時、いろんな人がインターネットにいたけれど、今は残っている人もいなくなった人もいて、残っている人たちもずいぶん変わってしまったと思う。自分も含めて。
僕らは生き延びて変化していったけれど、はるしにゃんは時代の不謹慎な空気を全身で受け止めすぎて、デッドエンドにはまりこんでしまった。今から振り返ると、彼はゼロ年代の(僕も参加していた)ああいった不謹慎なネットの空気の象徴的存在のように見える。
なんだか、自分たちはうまくやりすぎて生き残ってしまったけど、死んでしまった人たちのほうが何かに誠実だったのでは、という気持ちが少しある。死にたいわけではないし、ずるくなっても生き残ったほうがいい、と思っているけれど。
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