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1月11日(月)~18日(月) 平均の感情

1月11日(月)

もう何年も会っていない人だけど、ツイッターの知り合いがコロナに感染したと書いていた。知っている人で初めての感染者だ。東京でも1000人に一人くらいは感染してるので、まあ知り合いでも出てくる頃だろう。

散歩をすると池の水が凍っているのを見た。寒いわけだ。
部屋の片付けをしてたら出てきたフィギュア。


『100分 de 名著 ディスタンクシオン』のテキストを読む。番組は見ていない。
この本の冒頭では岸政彦さんが、自分は大学教授でジャズが好きでウッドベースを弾いて散歩が趣味、というのが、いかにもな型通りな感じで嫌になる、と書いている。僕でいうと東京に住んでて猫を飼っててサウナが好き、というところだ。猫もサウナも好きなのは間違いないけど型通り感はある。
そういう、自分が好きで選んでいると思っているものが、実は環境によって決められているものだ、ということを解説してくれている本だ。
自分とは全く考えが違う人、全く趣味が違う人というのが世の中にはいる。そういう人を、単に理解できないと切り捨てるのではなく、同じような環境なら自分もそうなっていただろう、と思えば、少しだけわかりあえるような気がする。そんなことが語られていた。
わかったようなふりをして「文化資本」とかいう言葉をたまに使ったりしてたけど、原著である『ディスタンクシオン』は読んでなかったので、ちょうどよかった。今度書く本にも使おう。文化は他の文化と闘争関係にあってポジションを争い合ってるという話もよかった。

サウナと猫の話で思い出すのはヒャダインさんのことで、面識はないのだけど、共通点が多いと一方的に思っている。
共通点としては、アラフォーの独身の一人暮らしで、会社員ではなくなんか文化的な仕事をしていて、猫がいれば寂しくないと思っていて、サウナが好きで、出身は大阪で、ルーツは沖縄で、京大の総合人間学部というマイナーな学部を出ている。いろいろかぶってる上に向こうが上位互換な気がする。

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