見出し画像

7月11日(日)~15日(木) 長い季節

7月11日(日)

シェアハウスをやめて一人暮らしをすることにしたとき、思っていたのは「自分を普通にしてみよう」ということだった。
人間の考えることなんて環境次第で変わる。特別な環境にいると特別なことを考えるけど、普通の環境にいたら普通のことを考えるようになるのかもしれない。僕はずっと特別でいたいと思っていたけれど、それもずっとやっていたので飽きたので、変えてみよう、と思ったのだ。
一人暮らしをして2年ちょっと経って、その試みは成功してきた気がする。なんか、一人でいると寂しいという気持ちがわかってきたし、部屋をちゃんと掃除するようになったし、健康は大事だなと思うようになった。普通だ。
まあそれはそれでいいんじゃないかと思っているけれど、僕は文章を書くのを今は仕事にしているので、普通になっても何か書いていけるだろうか、というのはある。生活がわりと普通になっても、自分の中の変な部分は残り続ける気もする。わかんないけど、もし書くことがなくなったら、まあそれはそれでいいんじゃないかと思う。


「映画:フィッシュマンズ」を見に行く。めちゃめちゃ良かった……。感想はブログに書いた。


映画の中で意外だった話としては、「佐藤伸治は詞先で曲を作っている」というのと「佐藤伸治ほど人に任せる人はいない」という話だった。
詞先なのか。あんなにグルーヴに乗って歌っているように見えるのに。でも、言われてみればわかる気もする。歌詞を書いて、それに合わせてコードを付けたら、あのメロディーが生まれてくるのか。
そして、あんなに完璧主義なように見えるのに、任せるのか。その分、他の人にも厳しい音楽の鬼みたいなところがあったみたいだけど。

夜、伊藤聡さんがフィッシュマンズについて語るスペースをやってたので、参加して少し話させてもらった。伊藤さんはリアルでライブを見ていた世代らしい。うらやましすぎる。
僕のあとに話した二十歳くらいの子が、「フィッシュマンズを聴き始めたのはphaさんのブログを読んだのがきっかけだった」と言っていて、うれしかった。

ここから先は

1,686字 / 2画像

「曖昧日記(定期購読)」と同じなので、どちらに入ってもらっても構いません。試験的に作ってみます。

曖昧日記(メンバーシップ)

¥500 / 月