11月20日(月)~24日(金) 誰のものでもない声
11月20日(月)
11月の後半はイベントとか人に会ったりなどが多くて、このあたりの日記だけ見た人はいつもこういう忙しい日常を送っているように思うかもしれないけれど、これはたまたまで、いつもはもうちょっと何もない日を無為に過ごしたりしている。11月末まではこういう忙しい感じなのだけど、体力が持つのか心配。全部乗り切った11月末くらいに寝込んだりするかもしれない。
今日は店番の日。平日なのでお客さんはそれほど多くない。ひたすら日記を書く。
今までこのnoteでは数週間遅れで日記を書いていたのだけど、ワークショップ用に数日遅れの日記も書き始めている。この二つを統合したいので、数週間遅れのほうを、現実の時間に追いつくようにハイペースで書く。それと同時に、数日前のほうも書いている。二つの時間軸で書いているとよくわからなくなってくる。
数週間遅れで書くのに慣れてしまっているので、数日前のことを書くと、こんなあったばかりのことを書くなんて変な感じ、と感じるようになっている。これ、もうちょっと寝かせたほうがいいのでは?みたいな。
ちなみに今までは、その日にあったことを一日の終りに軽くメモして(スマホの音声入力で2分くらいで)、それをあとで見返してちゃんとした文章に清書する、というやり方だった。
数日遅れ、リアルタイムに近い感じで書くようになると、書くことや文体などが変わったりするかもしれない。どちらがいいかはまだわからない。このワークショップは、書き方を変えるいい機会かもしれない、と思っている。
お客さんがいない瞬間に、昨日のイベントで買ったパンを食べる。
最近、糸を引くマフィンが話題になっていたので、そのニュースを見るたびに具がたっぷりのマフィンを食べたくなっていて、昨日のイベントで買ってた。ニュースに出てきた、豆とか芋とかたっぷり入った感じのやつを。
しかし、あまり美味しくなかった……。
昨日のイベントで一番美味しかったのはケークサレだったかな。どこか忘れたけどケークサレ専門店の。ケークサレって何だったか、昨日調べたけどもう忘れてしまった。
小谷野敦『蛍日和』(幻戯書房)を読む。妻のことを書いた私小説「蛍日和」を含む全4篇。表題作は「文學界」に載ったときに読んでいた。
淡々と日常の出来事や考えたことを綴っていく感じで、何か事件が起こるわけでもなく、エッセイのようにも思える内容なのだけど、小谷野さんの小説はなんだか面白くて好きだ。だけど、なぜ面白いか説明しにくい。ちゃんと事件が起こったりストーリーがあったりする、いかにも小説、というものが好きな人には、不評だろうな、と思う。人にすすめにくい。
昨今は文フリとかで売っているZINEで、特に事件が起こるわけではない、日常を書いたエッセイとか日記がよく売れているので、もしかしたらそういう文脈とパッケージに持ってくれば、結構売れたりしないだろうか、と思う。純文学でハードカバーの本、というパッケージではなく。どうだろう。
この日はわりと調子がよくて、原稿を書いたり本を読んだりしているうちに、いつの間にか就業時間の20時になっていた。お客さんもまあまあ来ていた。いつもこんな感じだったらいいのに。
今日売れた本:『香山哲のプロジェクト発酵記』『夫婦間における愛の適温』『WORKSIGHT21号』など
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