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10月21日(土)~24日(火) 世界を楽しむ力

10月21日(土)

文学フリマ福岡に向かうため、新宿からバスで羽田空港へ。1300円。事前に予約していれば安かったような気がするけど、しょっちゅう乗るわけじゃないとそこまでは気が回らないのだった。電車で行くのはだるい。浜松町からモノレールに乗るのは半年に一度の文フリ東京のときだけでもう飽き飽きしている。
早めに着いたので空港内をぶらぶらする。

屋上

満席なので次の便に振り替えてくれた人には一万円あげます、という告知があったので申し込んだけど、結局振り替えなしでいけたらしい。こういうのは初めて見たのでラッキー、と思ったけど、ぬか喜びだった。
飛行機に乗るたび、人間はこんなにも増えて地を埋め尽くしてしまって、天をも恐れぬ、なんと増殖力の高い生き物だろう……と思う。自分のことは棚に上げて。

地上


なんだか最近旅行を楽しめない。なぜだろう。人が旅行してるのをSNSで見ると楽しそうに見えてうらやましく思うのだけど。食べ物だって、人が写真を上げているものは美味しそうに見えるけど、自分で食べに行くかというとそこまではしないのだ。世界を楽しむ力が落ちているな。
特に用もなく早めに着いたので、天神あたりをぶらつく。パルコでやっていたブックフェア的なものを見たあと、書肆侃侃房がやっている書店、AJIROに入ったら、トークイベントを開催する直前だったのであまりゆっくり見られなくて、さっと一冊買って外に出た。
なんか今っぽさを狙っているけど客があまりいない抹茶カフェみたいなのに入って、帯コメントを頼まれている本のゲラを読み終えた。データももらっているけど、紙のほうが読みやすいのでわざわざゲラの束を旅先まで持ってきてしまった。面白かった。こんな感じで自分もいろいろ書いていこうという気持ちが湧いてきた。
コメントはこんな感じで書いた。

就職とか会社とかよくわからん、と思ってる人、だいじょうぶ、みんなわかってないから、と教えてくれる本だった。
なんか違う、と感じたら体調を崩してやめてしまう、身体の敏感さがひらいめぐみの才能だと思う。
仕事の内容よりも、仕事場の近くに川があるかどうか、のほうが熱心に語られている。僕も川のそばの倉庫で働いてみたくなった。

興味が出た人はぜひ読んでみてください。

そのあとブックスキューブリックに行く。町の書店ぽさがありつつ、棚の選書もよくて、とてもいい本屋だった。

よかった

そういえばこの人は読んだことないな、と思って買った本。詩を紹介するエッセイみたいな感じ。

キューブリックの近くの居酒屋に行ったあと、去年も行ったブックバーひつじがへ。福岡は美味しいものが多くてちょっと飲み過ぎてしまう。お酒の中では焼酎がいちばん好きだ。

ホテルが今すごく値上がりしているので、今日はサウナウェルビーのカプセルに宿泊。朝食付きで5000円。一年前は5000円でビジネスホテルに泊まれたのにな。
ウェルビーは名古屋の3店舗には行ったことがあって、この福岡店だけ来たことがなかったのだけど、名古屋の店舗みたいな「娯楽の殿堂」感はなくて、わりとサウナだけのミニマルな感じだったのが少し期待外れだった。湯船がなかったのも残念(過去にはあったけどなくしたという痕跡があった)。僕はサウナよりやっぱり湯船派なのでさみしい。失意のままカプセルに入った。

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