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6月6日(日)~12日(土) 世界を外側から見る

6月6日(日)

ZOOMでSPA!のインタビューを受ける。がんばらない生き方、みたいな特集。がんばらないで生きるにはどうすればいいかという話で、動物とか飼えばいいんじゃないですかね、人間以外のものが近くにいると人間社会の論理に過剰に巻き込まれすぎないで済む、みたいなことを話した。

行ったことない近所の居酒屋が酒の提供禁止のため、夜の定食を出すようになっていたので行ってみた。西京焼きを頼む。じゃこのかかった居酒屋ぽいサラダとかが出てきた。こういう機会じゃないと入らなかった店がたくさんあるな。

『ホモ・デウス』を読み終える。『サピエンス全史』もそうだけど、ハラリの視点とか語り口は自分好みだな、と思う。なんか、人類の営み全てから距離をとって皮肉ぽく見ているみたいな感じが。
そんな風に思っていたので、ハラリが自分の研究と自分がゲイであることを絡めて語っている文章が面白かった。

Q: あなたがゲイであるという事実は科学研究に影響を与えましたか?
Q: Does the fact you’re gay influence your scientific research?

はい、とても。ゲイの男性にとって、人が作り出したストーリーと、リアリティとの違いを理解することは極めて重要です。
Very much so. As a gay man, it is crucial to know the difference between stories invented by humans and reality.

『サピエンス全史』の、人間は虚構のストーリーに従うことで文明を作り出した、という世界観はそんな体験に底支えされているのだろう。
それで思い出したのは同じく同性愛者であった橋本治のことだ。橋本治の文章も、人間の社会のことを外側から俯瞰して見ているようなところがあった。

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