12月6日(月)~11日(土) 「全ては幻想だ」とか言い飽きた
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12月6日(月)
編集者の人と、谷根千あたりを散歩しながら打ち合わせ。
ぶらぶらと歩いたあと喫茶店に入る。「中年のせいか、新しいことをやろうと思う気持ちがなくなってしまって、書きたいこともないんですよね。若さの終わりを感じる。生活も普通になってしまったし、書くことがない」という話をすると、「そういう気持ちを書くのはありじゃないですか。過ぎ去った若さを書くのでも、50になってから書くともう枯れきった感じになってしまいそうだけど、40代初めの今ならまだみずみずしい喪失感を書くことができるのではないでしょうか」と言われ、そうかも、と思う。そう考えると、今書いておきたいこと、というのはあるな。40代で家庭もなく、何をしたらいいんだろう、と思っている人はたくさんいるはずだし、そういう人に共感を持って読んでもらえそうなものなら書けるのかもしれない。
山崎ナオコーラ『文豪お墓まいり記』を読む。
さまざまな文豪たちのお墓参りをしながら、その人の小説の話や、自分の生き方のことなどを綴っていくエッセイ。ナオコーラさんの文章は、シンプルだけどオリジナルで面白い。こういう文章を書きたいな。
12月7日(火)
雨でだらだらする。何もする気がしない。
同じ文フリに行ってても、買ってるのはかなり違うものなんだな、と思った。見逃していた同人誌をいくつか注文した。
テレビブロスのサイトに同人誌を紹介する記事が載っているのを見ると、かつて雑誌に載っていたようなゴチャゴチャした雑多なコンテンツは、今は同人誌に移行しているのだろうか、と思わされる。今回はブロスの編集者の人たちも同人誌を出してたし。
12月8日(水)
絶縁状態の人から電話がかかってきて、和解しかけるという夢を見た。なぜか受験の話と風来のシレンの話をした。
起きると風邪っぽい感じ。風邪気味のせいで変な夢を見たのか。虚無な気分なので、風邪を引いていたほうが気分が落ち着くというのもある。寝て過ごす。
僕が1位で投票した『明日カノ』はオトコ編18位だったけど、オンナ編ならもっと上に行ってたのでは、と思う(オトコ編かオンナ編かは掲載媒体で決まる)。
アマプラで「ドキュメンタル10」を見る。なんだかんだで毎回見ているのだけど、今回は最悪だったと思う。
極楽とんぼの山本が全然面白くないのだけど、その山本への周りの攻撃がキツすぎて、ただのいじめにしかなっていなくてしんどい。芸人ならそれを面白くしてみろ、というフリのつもりなのかもしれないが、無理でしょ。笑いになるわけがない。わかっててみんなやってるだろう。
というか、結局仲いい人たちが有利、とか、面白いかどうかって元からその場の空気を支配している人が言うかどうかによる、というのもあるな、と思った。
その場で軽く見られている山本が何か言っても笑いにはならない。逆に松本人志なら大したことを言ってないのに笑いになってしまう、という瞬間がある。
ゆりやんレトリィバァも頑張っていたけれど、年長の男性ばかりの中で若い女性が一人という場で、その場のポジションが低いのもあるから、何かやってもうまく笑いに繋がらない、と女性が多い過去回と比べて感じた。
前からうすうす思っていたけど、結局吉本の仲いい芸人の内輪で回しているんだよな、という限界を、今回は特に感じた。続けるならもっと別のメンツでやってほしい。ドキュメンタルは、20年くらいテレビを見てなくてダウンタウンくらいしか知ってる芸人がいなかった自分が、今の芸人たちを知るきっかけになった番組ではあるんだけど……。
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