6月20日(火)~25日(日) またここに帰りたい
6月20日(火)
疲れが溜まっていてだらだら何もせず。メールの返信など。
買ったことのないアイス屋でアイスを買ってみたけど、持ち帰り専門店だったので、一人分だけ持ち帰りにしてもらって、外に出てすぐに食べた。
6月21日(水)
店番をしながら、川上未映子『黄色い家』を読む。普通に暮らしていた女の子が犯罪に関わっていく話なんだけど、スリリングで面白かった。
話の展開が面白いのももちろんのこと、ちょっとしたエピソードの描写とかもぐっときて、さすが未映子さんだな、と思わされる。スナックでX JAPANを歌うシーンとか好き。90年代が舞台なのだ。
シェアハウスのような共同体が出てくるのだけど、そこでリーダー的な役目をやる主人公に共感したりした。他のメンバーはあまり行動力がない感じで、状況がやばくても自分自身で道を切り開いていくことをしないから、自分がみんなのためになんとかしないといけない、と思って、主人公はみんながうまくいくようにいろいろがんばるのだ。
だけど、自分ががんばってみんなのためにいろいろやっているにも関わらず、他の人たちはそんなのどうでもいい感じでぼーっとテレビとかを見て笑っていたりして、そういうのに苛ついたりする、というシーンがある。
僕もシェアハウスをやっているときそういう気持ちだったことがあった。みんながちょっとずつこれをこうやってくれればいい感じになるのに、なんで誰もやってくれないんだろう、とか。
夜は蟹ブックスに川上未映子さんがやってきて『黄色い家』の読書会。超満員の熱気。
未映子さんはすごく気さくな感じで楽しかった。物語を書くとき、イノセンスを最も重要な衝動にしている、という話が印象に残った。『黄色い家』の主人公の花もそうだし、『すべて真夜中の恋人たち』の主人公もそうだったな。
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