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ずっと変わらずにはいられない

この瞬間がずっと続けばいいのに。そんなふうに思ったことがある人はたくさんいると思う。
それは学生時代のいつものメンバーで宅飲みをしている時だったり、大事な人と初めて訪れた旅行先のことだったり、職場のメンバーが快適で楽しくて仕事が捗ることだったり、さまざまな瞬間を思い出すだろう。
ただ残念ながらいい時は続かない。何十年も経つと学生時代のメンバーとは疎遠になり、大事な人も隣にいなくなり、職場のメンバーも変わってしまう。

私は派遣薬剤師の仕事をしている。契約期間が決まっているので職場の環境がよくても悪くてもある程度仕方ないかで済ませている。今の状況がいい時も続かないことと、悪い時も続かないことを経験している。
そのため今の状況がよくても油断せずにやれることをやって、今の状況が悪くても腐らずに淡々と行動することの大事さを多少は理解出来ているつもりだ。
過去から未来へ繋がっているが私たちは現在しか生きられない。私は過去に固執せずに未来に多大な理想を持たないように過ごしている。

とはいえ私も過去を懐かしむことはある。私の場合は懐かしむのは人ではなくて風景や匂いだ。
秋が近づくと地元の海沿いの平野にある黄金色の稲穂を見ながらランニングしていた高校3年の時を思い出す。薄い青色の空だった。あの頃の夢のひとつの薬剤師になれたことはよかったが、思っていたような立派な大人にはなりきれない。

この文章を書きながら今をまた過ごしている。
またとりとめのない文章になってしまった。
ここまで読んでくれた人がいたら感謝したい。
読んでくれてありがとうございます。

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