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「海辺のエトランゼ」を男目線で語ってみた

こんにちは。今回は、先日公開された「海辺のエトランゼ」という、所謂BL映画を見てきたので、語りたいと思います。

まず、簡潔に僕の感想を述べるとすれば、素晴らしい映画だと僕は思いました。風景描写、人物描写、声優の演技力など、非の打ち所がないと思います。

まず僕は全く予備知識が無い状態でこの映画を見に行きました。

その上で、60分という短い時間の中で素晴らしく濃密で、世界一有意義な60分を過ごせたと感じました。

詳しい映画の内容などはここでは述べませんが、この映画が素晴らしいと感じた理由を個人的に述べたいと思います。

まず一つ目は、丁寧で正確な人物描写です。

この映画は、起承転結という風に分かれていません。いきなり美しい島の風景が現われ、物語が展開されていきます。

なかでも一番心に残ったシーンは、実央というキャラクターの回想シーンです。

実央は母によって愛情深く育てられましたがその母もついに彼が高校生の時に亡くなってしまいます。

飽きてきたので〆に入ります。

この作品は教育的でもあります。

人を好きになるのに性別の違いは関係ない。

しかし我々は同性とは生殖行為は間違いなく出来ない。

恋愛感情が生殖欲によって発生するものならば、同性を好きになるのは理論上はおかしい。

社会通念である理性と理解できない感情という相反する考えを持っている人がほとんどではないかと思います。

それは仕方の無いことです。

どうやっても我々は本質的に異なるものを真に理解することは難しいです。

なぜなら我々には個性があり、環境が異なり、身体的にも異なるからです。

時に感情は理性の管理下から逸脱する場合がある。

それは大人の社会では御法度なのでしょう。恐らくですが。

そのために大人に近づくにつれて妥協を学び、諦めを知り、理性の塊をつくりあげていくのでしょう。

この映画は、今までの理性の考えを感情に変換してくれる映画です。

妥協から理解へ。

それが私がこの映画で素晴らしいと感じた部分でした。

視聴後には、目の前が開けたどこか爽快感のようなものを感じさせてくれます。

至高の60分。

ぜひ劇場へ。



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