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【大学受験】 化学 普段不思議に思っていることは科学で解決!?〜パスチャレ#449〜


                         written by まっきー

こんにちは、PASSLABOメンバーのまっきーです!

受験生の皆さん、勉強は進んでいますか?

勉強では何かと暗記が大変なことが多いと思いますが、理論やイメージで想像するとすらっと頭に入ることって結構ありますよね。

特に理科においては、難しいことはイメージで理解するといいことが結構多いです。

(例えば、炭素の二重結合について大学範囲でしっかり学ぶのですが、高校生のうちは結合が強くなってるな〜〜 くらいの理解でも大丈夫です)

イメージで理解し、説明できるようになればかなり強くなれるでしょう!

というわけで今回は理系の皆さんには是非理由も含め考えてほしい問題です。ナメクジが苦手な人、ごめんなさい...

⬇︎ 正解はこちら!

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答えは ①縮む でした!結局縮むんか〜い!

今回の問題は、高校化学における「浸透圧」の分野で説明ができます。結構苦手な人が多いんじゃないですか?

そもそも、ナメクジに塩をかけたときに縮む理由はわかりますか?

これにはナメクジの生態が関係しています。

重要な点は2つです。
① ナメクジの体の90%は水分
② ナメクジの体は半透膜で覆われている

浸透圧の話を思い出していきましょう。

ナメクジに塩をかけると、その表面の塩分濃度が当然上昇します。

半透膜は、それを挟む2つの溶液の濃度を等しくしようとする性質があります。これにより浸透圧が生じます。

下のような図でお馴染みなのではないでしょうか。


濃い水溶液と薄い水溶液に対して、半透膜を通じて水が移動することで濃度が均等になるようになります。

塩のかかった表面が図の左側、ナメクジの体が図の右側と考えれば、ナメクジの水分がなくなって縮むことが理解できたかと思います。

さて、この状況において塩が砂糖になったらどうなるでしょうか?

浸透圧が生じるための条件が、半透膜で区切られていることと、溶質に濃度差があるというわけなので、

ナメクジにかけるものが塩だろうが砂糖だろうが上の条件を満たしますね。

よって、砂糖をかけても縮むことがわかりました!

このように、日常の出来事も化学で説明できたりします。是非色んな物事に目を向けてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!
  

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東京大学 理科一類 1年 まっきー

都内の私立高校から鉄緑会に通い、東大理一に現役合格。

PASSLABOの答案添削企画を機に宇佐見さんと知り合い、東大2次試験2日前には通話で相談に乗ってもらったところから、そのままPASSLABOのメンバーになりました、合縁奇縁とはこのことですね!

趣味の1つに資格取得があり、高1のときに漢検1級を取得したところ、その能力を活かしてクイズ番組に出たりしていました。今の目標は数検と英検で1級をとって”3冠達成”することです。


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