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【大学受験】 数学 数学のちょっとした雑学!〜パスチャレ#420〜

 皆さんこんにちは、とぅーです。

 なんというか、お久しぶり!って感じがしますね。高3生だったみなさん、まずは受験お疲れさまでした!結果は人それぞれだったと思いますが、とりあえず、長い期間よく頑張りました。もう一年頑張る!という人は、一緒に頑張りましょうね!

 さて、かくいう私も先日大学の成績発表がありました。「難しいな」と感じていたフーリエラプラス解析という科目の単位がとれており、胸をなでおろしたのですが、よく見るとその科目では成績の最高評価をもらった人が1人もいませんでした。(普通の講義はある程度の人数、最高評価をもらう人がいる。)厳しい教授とは聞いていましたが、まさかここまでとは、、、衝撃的でしたね(-_-;)

 さあ、今日のパスチャレです!

4:4 月曜

 整数と自然数、どちらも無限にありますよね。ただ、整数という範囲が自然数という範囲を覆いつくしているので、なんとなく整数の方が多そうな気もします。では、どうなのか正解を見てみましょう。






4:4 月曜 解答

じつは直観に反して、同じものとして扱う、というのが答えなんです!

 そもそも、私たちは何をもって「個数が同じ」と判断するのでしょうか。有限の数の世界で考えてみましょう。

 たとえば、ショートケーキ、チョコケーキ、チーズケーキがあります。そこにAさん、Bさん、Cさんがいるとします。ケーキと人の数は同じですよね。これは「どちらも要素数が3だから」という考え方もできますが、「一人一つずつケーキがもらえるから」という考え方もできると思います。実は、この後者の考え方が重要なんです。

 このケーキの考え方を少し拡大解釈すると、「二つの集合の要素同士に一対一の対応があれば、その集合の要素の数は同じだ」と考えられます。たとえば、(1,2,3)という集合と、(4,5,6)という集合を考えたとき、1に4、2に5、3に6を対応させると、それぞれ1対1対応が作れた(ケーキの例になぞらえて言うと、1というケーキを4さんが、2のケーキを5さんが、3のケーキを6さんが持てている状態)ので、(結果から考えれば当たり前ですが)これらの集合の要素数は等しいことになります。

 では、整数と自然数の場合です。自然数のうち、偶数には整数集合の中の負の数を、奇数には整数集合の0以上の数をそれぞれ1対1対応させようと考えると、
1と-1、3と-2、5と-3、7と-4、、、
2と0、4と1、6と2、8と3、10と4、、、
という対応が作れるので、この2集合は「要素数が同じ」として扱える、というのが数学での考え方です。

 ちなみに先ほどから無限集合に関しては「扱える」と言っているのは、有限でないため数えきれないため、いわば「同じとみなしている」状態だからです。これは集合論の「集合の濃度」という話になりますので、興味のある方は調べてみてください。

 本日のパスチャレは以上になります。最後まで読んでいただいた皆さん、ありがとうございました!!
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同志社大学 理工学部 数理システム学科 2年 とぅー

学科名に「システム」とあるが、機械にはさほど強くない。
もう3年生になることに恐怖を覚えている。

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