Alakai 海という未知の世界に導く人

久しぶりの投稿です。
昨日江の島での今年最初のコロナ下での6人乗りアウトリガーカヌーレースで感じた思いを忘れないために、、、
クラブのオハナに向けての文章なので。ピンとこない人も多いと思います。

昨日は皆さんお疲れ様でした。まったく漕いでる姿も見えず、順位も何もわからないので、観戦サイドはイマイチ盛り上がりに欠けましたが、そんな状況下にも関わらず応援に駆けつけて来てくれたオハナ達に改めて感謝を伝えたいです。ありがとう !
コロナ時の大会ということで、全てが簡素化され、集まって話すことも(もちろんハグも手をつなぐことも)、助け合うことも、声を張り上げることさえもできない自粛的な雰囲気の中でのレース。最後の〆のパイパイもやらないまま、応援に来てくれた皆んなにもレースで頑張ったクルー達にもまったく一言も声をかけないで、風が上がって海が荒れる前にPilialoha & Kupuna を回漕するために海に出てしまいました。大変心残りを感じたのでここで伝えさせてください。

そういういつもと違うレース会場の雰囲気に中、オーシャンのクルー達は、僕が何の指示やアドバイスをしなくても、それぞれのチームの6人とそれぞれのヴァアとが1つになり、海に漕ぎい出て行く姿が光り輝き印象的でした。まだ小さいmoana 達でさえ、子供6人だけで波を超えて海に出て行く姿は凛々しくもあり、優しく大きな存在に守られてみえました。波打ち際やヴァアの周りでは子供達が遊び、若者たちがそれを優しく手助けし、大人達が自然な姿で安全に導く、、、葉山大浜では日常の普段の風景が都会の江ノ島東浜でもいつの間にか自然に起こっていました。オーシャンテントの前面の砂浜と海だけが、オハナ皆んなが思い思いの行動をしていても、深ーい部分でつながりハーモニーがとれ、アロハにあふれ輝いて見えたのは僕だけじゃないでしょう。

レースの結果うんぬんよりも、その姿を見れたことが今回のパドチャレの成果だったと俺は個人的に思います。知らず知らずにオハナ皆んなが自分ができることを無意識に見つけ、それぞれを支え合う姿に感動さえ覚えました。

『仲間のために漕ぐ、自分のために漕がない、、、』
『Taho’e 1つになる』などなど、

オーシャンで大切にしていることは、、、、今のこの利己主義的な競争社会、とくにこのコロナ渦の世の中、ますます『言うが易し、行うが難し、』よく言うけど、ほんとにそれを実行するのは歳をとればとるほど実行するのが難しいことです。でも、それが自然といつのまにか、オハナ達が出来るようになっていると感じました。それは、海を協力して渡ることを目標としたオーシャンというクラブでの長年の経験と忍耐の結果、オハナに中にチラホラと“Alakai”アラカイ(導く人とか、指導者という意味のハワイアン)が育っているということだと感じました。

新しいオハナ達や、自分のパドルさえ持たず、ヴァアのことをあまり知らない子供や若者達を献身的に海に導く人、Ohana Ka Wa’a の世界観に自然とみんなを導くことができる"Alakai" たちが育っていることを感じた。そんな嬉しいレースでした。

子供は大人のミニチュアではなく、若者の精神や意識はまだまだピュアな子供です。この地球という星にちっぽけではあるけども長年にわたり住み、色々と経験してきた私達がピュアな子供たちをどう導くかで、この地球の未来は作られていくということをあらためて自覚して、オーシャンというカヌーを前に進めていきたいと強く感じた一日でした。そして Oahna ka Wa’a オーシャン(カヌー家族)がまた1つ上のステージに上がった気がする一日でもありました。
皆んな、感動をありがとう!

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