かんな奥様ストーリー【2】
アプリを退会して一週間が経った。
あの子がもしいい子だったら、今日もデートだったんだろうなあ。
先週の結果にがっかりしながら、俺は自室のソファに寝転がり、スナック菓子を食べながら、撮り貯めていたドラマを消化する。
今季の深夜ドラマは“責めてる”と話題で、それを視聴していた。
役者同士のディープキス、若い女優が喘ぐ演技。
確かに、これは興奮する。
見えそうで見えないところとか。
想像が付け足されるからだろうか。
一話見終えた時には、ドラマの内容など覚えておらず、ムラムラした気持ちでいっぱいだった。
「ヌキてえな」
俺はスマホを手に取り、好みの女の子に連絡を取る。
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