内緒の関係 りん奥様のストーリー③
店長の嫌味は一時間にも続き、それが終わった頃には俺の苛立ちは最高点に達していた。
ノルマは達成していたのに、なんでダラダラ嫌味を言われなきゃいけねえんだ。
この苛立ちを誰かに聞いてもらいたい。でも、妻には「仕事の愚痴を家庭に持ってくるな」と一蹴されるだろうし、友人は「どこの会社でもある事だろ。俺なんて――」など、愚痴を重ねてくるだろう。
俺の仕事の愚痴を聞いて、それを受け止めてくれる話相手が欲しい。
「キャバクラ……、いや、酒飲みながら話したくないんだよな」
キャバク