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ほっちのロッヂの記録13:ケアワークとソーシャルワーク

2月から、ほっちのロッヂで過ごしています。

続けられるかわからないけど、記録できる日はnoteに記録していこうと思います。
ここで過ごすのもあと1週間…。


まなび:ケアワークとソーシャルワークについて

ケアワーク

ここで私がやっているのはまさにケアワークといわれるものだと思っている。
子どもが心地よく過ごしつつ、好きや嫌いに出会えるように、一緒に遊んだり、食事やトイレしたり、ともに時間を過ごしたりする。

ここにきて初めておむつ替えをするとき、とっても緊張した。筋力や呼吸が弱い子たち。姿勢や動かし方に気を配らないといけない…と思って、恐る恐るだった。漏れないようにしっかりおむつを履かせられたか不安だった。
ひとつひとつ確認しながら、子どもの表情をみて声をかけながら、丁寧に丁寧にケアしていた。

なのに最近は慣れてきて、なんにも考えなくてもおむつを替えることができるようになってしまった。おむつを替えるのが「作業」になってきてしまっている。
恐ろしいと思った。
毎日毎日、日々の営みを繰り返しているうちに、子どもとの関わりのなかにルーティンが増えてしまった。
これじゃ工場のレーンと同じ。人の営みが。
子どもの暮らしがよりよくなることはないし、ケアワーカーの仕事にやりがいはなくなる。

特養でお風呂が週2でよくなってしまったり、利用者3人:ワーカー1人という話になってしまったりするのがわかる、と身をもって感じた。
変わっていかないといけない福祉っていうのは、こういうミクロな次元で起きている。

ソーシャルワーク

ここの働き手は、みんな多様で優秀なケアワーカーでありソーシャルワーカー。

患者さんや子どもと向き合う時には、一人の人間としてその人の生きることや暮らしを考えるし、専門的な知識やスキルを活かした視点で客観的に関わることもする。これはケアワーク。

その人の暮らしや、子どもの将来を考えるとき、その人にとって何がいいか、を第一に考え、
・社協、包括支援センター、病院、医療センター、学校、教育委員会、ケアマネ、他の事業所、いろんな機関と関係をつくる。
・まちのひととひとをつなげる。
・ない取り組みは創る。事例がないなら最初の事例になる。
・本人や家族の強みに気づいて、可能性を広げて、エンパワメントする。

ここの働き手は、医師、看護師、理学療法士、介護福祉士、保育士、管理栄養士、いろんな資格を持っているし役割もあるけど、だれもがケアワークとソーシャルワークをしている。
だから、ほっちのロッヂ自体がソーシャルワークな場所になっている。

ケアワークだけをしていると、どうしても内側に閉じてしまう。地域に出ていけない。
ソーシャルワークだけしていると、向き合うべきものや現場のケアワーカーと乖離してしまう。
どっちも持ってどっちも大切にできることが、お互いにとってよいバランスで作用する。
そういうことができるようになりたい!


ここのお昼は、お台所さんが来ておいしいランチプレートを作ってくれる。

今日はお昼リクエストを登録し忘れてしまい、お昼なしだ~と思っていた。
そんな私をみて、「大変なお仕事しているんだから」と即席でおいしいうどんを作ってくださった。

感じ手の私は、働き手に比べたら、大した責任も背負ってないし、できることも限られている。だけど本気で子どもと向き合えば神経も体力も使うことは確か。
こうやってケアする人をケアしてくれる存在は、とってもとってもありがたく、救われる。
泣きたいくらいにおいしかった。
ごちそうさまでした。

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