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主人・がん・私・・・その11
知らないことはできません。知らないことは不安です。
音楽も知らない曲は弾けません。曲を創ることも何もないところから始めるにしてもそこには知識の詰まった頭脳やこれまでに動かした指やどこかで聞いたり何回も聴いたりして心にしみている経験を活かして創ります。
子育てもそれから他のどんなことも初めてのことは不安です。
主人のこともこれまで経験したことのない、見たことも聞いたこともないことばかりです。
痛い痛いと言い
何回も頓服を飲み
1日に何十回もトイレに行く
寝ている時間も少し長くなったような気もします。
最近はこんな日が続いています。
あんなにおいしそうにいっぱい食べていたごはんも食べられない。
これまでは家で私が仕事をしている時は主人が作ってくれて一緒に食べていたごはんも朝昼晩すべて私が作り豆皿にのせあったかいうちに食べてほしいと思うけど1時間経っても2時間経ってもそのまま残っている。
それを見た時の気持ちも初めて感じる気持ち。何を作ったら食べられるのか、何を食べたらだめなのか。
経験したことも見たことも聞いたこともないことだらけです。
何をしたらいいんだろう。何をしないといけないんだろう。何をしたらいけないんだろう。これからどんな主人を見るんだろう。私はこれでいいのか、どこかでまちがっているのか。
わからない、できない、どうしよう、怖い、悲しい
ネガティブな言葉があふれます。
笑う主人の顔が見れなくて寂しいです。
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