優良ブリーダーという言葉に騙されたらダメ!ペットの実家の獣医師推奨の見分け方
悪徳ブリーダー以外は優良ブリーダー?
劣悪な環境で出産。
母親たちは毛が糞尿と絡み合い、悪臭がする。
肉球に刺さるほど、爪は伸ている。
このような、愛情のない繁殖をしているブリーダーを世間では悪徳ブリーダーと呼んでいます。
劣悪な施設や悲惨な親たちを見れば、多くの方が「悪徳ブリーダー」だと認識するでしょう。
しかし、悪徳ブリーダー以外のブリーダーの見分け方は難しいのではないでしょうか。現に、悪徳ブリーダー以外を「優良ブリーダー」と呼ぶ風潮があります。例えば、こんな優良ブリーダーの基準です。
つまり、親に混合ワクチン打ってなかろうが、”優良”。
遺伝的疾患があった繁殖を行っている場合でも、”優良”。
何度も何度も出産させ、身体がボロボロになっていようが、それが計画的と言うのであれば”優良”ということ・・・おかしいのではないでしょうか。
実際に弊社には、毎日たくさんの相談がきます。その相談の多くは、
適正な環境を整え、知識や経験も豊富であり、愛を持ってブリーディングされている方ももちろんいらっしゃいます。
しかし、このような定義では、目を背けたくなるような最悪の環境の悪徳ブリーダー以外を優良としているような節があり、本当にワンちゃん・ネコちゃんと、その後の家族を想っているブリーダーさんを区別できていません。
2 獣医師が推奨した優良ブリーダーの基準
そこで、私たちは優良ブリーダーを区別するための独自の基準を作りました。ちなみにこの基準ができるまで、獣医師、動物看護士、ブリーダー、ペットショップの店長など動物に関わる方々に協力いただき完成しました。
かつ、私たちはこの条件以外にも、最後までお付き合いをしてくださるブリーダーを選んでいます。
その証拠に、お迎え後は兄妹犬猫を迎えたご家族同士(お客様)がSNSで繋がれる仕組みを提供しているため、悪質な引き渡しを行っている自信のないブリーダーは登録できない仕組みになっています。
#1 ママを見せることができるか。
繁殖犬・猫の中にはお手入れをしてもらっていない、糞尿まみれの親がいることは事実です。
可愛がっている子の、本当の家族がこんな状態だったら悲しいですよね。
親を見るだけで、守れるものがあるのです。
ただし、出産直後や子育て中のママは、体力も落ち、神経質になっていることが多く、ママの負担を考え直接見せることができない場合もあります。見せないから悪徳だとは決めつけることはできませんので、「ママの写真を見せることができるか?」を優良ブリーダーの基準のひとつにしています。
#2 ママの年齢、出産回数はワンちゃんは6歳の6回まで、 ネコちゃんは6歳まで。※1
生涯に何度も出産・子育てをくり返し、身体がボロボロに・・・。そんな悲しいことを避けるため、ペットの実家では、法改正よりいち早く制限を定めたブリーダーを優良ブリーダーの条件に入れました。
ちなみに2021年6月に上記出産回数と年齢の規制の法改正がありましたが、この施行開始は2022年の6月からです。そのため、いち早くこの法を守っているブリーダーを基準のひとつとさせていただきました。
かつ、ミックス犬は血統書が発行されず、正確な数字を把握できないことが課題のひとつです。ペットの実家では、ミックス犬も管理をしています。
#3 犬舎・猫舎の写真を見せることができる。
一番ブリーダーの方針がでる犬舎や猫舎。目を背けたくなるような犬舎・猫舎がある一方で、素敵な環境を整えているブリーダーもいます。清潔な環境を維持することはワンちゃん・ネコちゃんの健康維持や感染症の対策にも繋がる大切なチェックポイントと考えています。
ちなみに、感染症対策のため、一般の方の施設の見学はご遠慮いただいている場合があります。そのため、ペットの実家では素敵な犬舎・猫舎のお写真を掲載の条件にしています。
#4 ブリーディング経験が満1年以上あること。
ブリーダーは命を扱う仕事です。母親が育児放棄をすれば代わりにミルクを上げ、おっぱいをなかなか飲めない子がいれば手助けをし・・・。慣れていないとできないことはたくさんあります。またその種によって適した繁殖相手を見つけることも大切ですが、これには知識が必要です。
ブリーディングしたことがない方を優良ブリーダーとは呼べません。そのため、犬もしくは猫の1年以上の経験を積んだブリーダーを優良ブリーダーの条件にしています。
#5 適切なワクチンスケジュールで親と子も接種を行っていること。
混合ワクチンさえ打っていれば、防ぐことができる病があります。
そのワクチンを皆さんのご家庭では当たり前のようにワンちゃん・ネコちゃんに打っているのではないでしょうか。特に子犬は3回(2回)打たなければ、お散歩デビューすることはできません。
しかし、ブリーダー業界では親に混合ワクチンを打つことが当たり前ではありません。その証拠に「混合ワクチンを打っている。」だけで優良ブリーダーとして定義付けていることもあります。いくら室内飼育だからといっても、多頭飼育であるブリーダーはワクチンの接種は必須不可欠です。
気になっているブリーダーがいれば、親は打っているか、必ず確認しましょう。
#6 純血種に限り、親もしくは子に遺伝子検査を行っていること。
遺伝病(遺伝性疾患)とは、染色体や遺伝子の変異によって発症する疾患をいいます。その変異を特定する検査が遺伝子検査です。
純血種は、特定の地域で近しい血統の繁殖を繰り返し行ったことにより、その品種の発症しやすい病も受け継がれてしまいました。遺伝病は現在根本的な治療法が確立されておらず、完治は難しいとされています。
そのため、遺伝子検査は遺伝性疾患を将来の世代に増加させないために重要な役割を果たします。
特に日本では、CM等のブームで短期間で大量に繁殖してきた過去があります。また島国の影響もあり、血がより濃くなっているため、遺伝病の課題は海外より根深く残っています。
ワンちゃん・ネコちゃんと、その家族のよりよい未来のために、積極的に検査を行っているブリーダーこそが、真の優良ブリーダーではないでしょうか。
#7 元気なワンちゃん・ネコちゃんのために、無理な繁殖を行わないこと。
ブリーダーが抱えきれないようなたくさんの頭数を繁殖していたり、遺伝的疾患を伴う繁殖、親と子などの近親交配を行う事、小ささを優先した繁殖をしてはいけません。
例え場、小さいことを優先するために、母親が1.5キロしかない犬種でブリーディングする方もいます。体が小さすぎることは、病気のリスクや死産のリスクもあがります。ワンちゃんや猫ちゃんの健康のために、無理な繁殖は行いません。
#8 顧客に対して、誠意のある対応をとること。
売って終わり。ではなく、販売した後も気軽に相談に乗ってくれるブリーダー。うちの子として見守ってくれる方が、真の優良ブリーダーだと考えます。ペットの実家では長くお付き合いできるように、お迎えされた方には【兄妹と繋がることができる、ハッシュタグ】をプレゼントしています。このハッシュタグは兄妹犬猫を迎えたご家族様同士がSNS上で繋がるものであるため、少しでも懸念のある個体の引き渡しを行うブリーダーは警戒します。ペットの実家はハッシュタグプレゼントを使うことに了承いただけるブリーダーのみ掲載しています。詳しくはこちら
3 これだけでいいの?
実はこの条件、これだけ当てはまれば優良ということではありません。あくまでの最低ラインです。そのため、この基準に当てはまっているブリーダーであっても、信頼ができないと判断したブリーダーは掲載をお断りさせていただいています。実際に、掲載依頼をいただいても、約7割はお断りさせていただいています。
ペットの実家は運営側がブリーダーおひとりおひとりとしっかり会話して、この方なら大丈夫だと自信ももって紹介できるブリーダーばかりですのでご安心ください。
”ペットの実家” はあなたと出会うまでの幸せを保証します。