おしっこが出ない

院長の水越です

トイレで長い間おしっこをしようと頑張っている

頻繁にトイレに行くけど、少しずつしか出ない

など

一見、病気にようには見えない様子も、大きな問題の始まりかもしれません

残尿感があって、膀胱が空っぽなのに尿意をもよおすこともあります

でも、おしっこが出ないということは、緊急事態だということを知っておいてください

食べ物の中には、栄養だけでなく、体に毒となるものも入っています

その毒の多くは、肝臓で分解され、腎臓で血液の中からとり除かれ、おしっこと一緒に体の外に出されます

おしっこが出ないと、毒が体の中にたまります

一日出ない状態が続くと危険な状態になり、命を落としてしまう可能性があります

猫ちゃんで、おしっこが出なくなる原因で最も多いのは、尿路結石です

冬の寒い時期は、運動量が少なくなり、水を飲む量も少なくなる

その結果おしっこの量は少なく、濃くなります

濃いおしっこの方が、結石が作られやすくなります

また、冬はおしっこを我慢しがちです

我慢すると膀胱炎になりやすくなります

膀胱炎になるとおしっこの状態が悪くなり、結石もできやす状態になります

このような理由で、冬〜早春はおしっこのトラブルが起こりやすくなります

膀胱結石では、砂状〜小石程度の大きさの結石が、膀胱から尿道に流れ出ます　体の外に出せればいいのですが、尿道が細くなるところに詰まることがあります

膀胱炎でも、炎症を起きて剥がれた膀胱の壁の細胞、白血球などの炎症細胞、血の塊などがゴミのように膀胱に溜まることがあります

そのゴミが結石と同じように、尿道に詰まることがあります

これらの状態が尿道閉塞です

尿道閉塞では、おしっこをしたいのに出せないので、最初は頻繁位トイレに行ったり、長時間トイレに止まったりします

それでも出ないと、上に書いたように毒素が体内に溜まって、危険な状態になります

尿道閉塞は、特にオスの猫ちゃんに起こりやすいので、要注意です

膀胱炎では、膀胱に尿が溜まっていなくても、おしっこがしたくなり、おしっこをしようとします　その様子が、尿道閉塞と似ていて区別が難しいことがあります

膀胱炎の場合は、少ないけどおしっこが出ます　少しでも出ているかどうか？チェックしてあげてください

わんちゃんも、猫ちゃんも、

おしっこが出ているか？

おしっこの色は？　量は？

トイレに何度も行かないか？

トイレに長時間座っていないか？

これらがチェックポイントです

何かいつもと違う様子があれば受診するか、電話で相談してください

以上です

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臨時休診のお知らせ

1月11日（木）、15日（月）は臨時休診となります

1月29日（月）、31日（水）、2月1日（木）はリニーアルオープン準備のため、休診となります

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