対立構造って必須?

動物愛護で先陣を切っている有名人といえば、頭に浮かぶのは浅田美代子さんと杉本彩さん、あとは滝川クリステルさんとか、が思い浮かびます。

最近、他の先進国と同じく、日本でも犬を管理するケージの大きさの数値基準を設けようという動きがあり、そのたたき台として業界が設定した数値について、浅田美代子さんが真っ先に反対の狼煙をあげていました。

数値に関して詳しく知りたい方は、調べれば他国の数値も色々と出てくると思いますし、浅田美代子さんのFacebookをご覧いただければと思います。その数値に対して反対とか擁護とかって話ではなくて、「数値基準」ってなかなか厄介な側面があります、という話をしたいと思います。他に数値が全面に押し出されている例の1つが殺処分「0」。実際に殺処分の頭数は年々減ってきているものの、これは数値が完全に「0」になるまで殺処分0の運動は訴え続けることができます。

殺処分の数が30万頭のときは「年間30万頭も殺処分されている」と訴えますし、これが3分の1に減っても「年間10万頭も殺処分されている」と同じように訴えます。1万頭になっても年間1万頭の命が、と完全に0になるまで終わりません。100分の1になっても、涙を流したポスターを作れば、100倍だった時とおそらく支持者、支援者の数は変わらないと思います。

※細かな数字に関しては誰にも突っ込まれないように調べつくすには手間がかかるので、あくまで例です。言いたいことは「数字」ではないので。

要は、数値を基準に対立構造をつくっても、永遠と平行線をたどって終わらない戦いを続けていくだけのような気がします。「解決」を目指すよりも「戦い続ける」事が目的であれば、これはとても良い作戦となりますが、、

今回の基準についても、業界が出した数値には真っ先に反対を唱えていますが、何でもかんでも単に反対反対というだけでは、次に提案した数値に対してもまた反対、その次に出してもまだ足りない、と言った具合にエンドレスになり得るので、業界が出した数値に対して反対であれば、世界の基準を加味して、このくらいの数値を設定してほしい、という具体的な要望をだして、お互いにこれならば、という落とし所を探る歩み寄りをする。そうして一つ一つ解決していくほうが結果的にペット業界が今よりも良くなる方向に進むスピードは早くなる気がします。

かつてベルリンの壁で隔てられていたドイツのようにお互いのしぐさや表情が見えない場所で罵り合ったり、悪と正義の対立構造を際立たせるためのイメージ戦略で味方を増やす事に費す時間と労力を、もうすこし対話への道を探る方向へ向けて欲しいなと思います。

日本と北朝鮮もしかり、対立よりも対話を。
西ドイツと東ドイツの時代から、ヨーロッパをリードする1つのドイツへ。

ということを浅田美代子さんのFacebookに提案することはしません。支持者に袋叩きにされるのが目に見えているので。。((((;゚Д゚))))
そんな私は遠くnoteから世界平和を訴えるしたたかなスイスですw

↓ソ連とアメリカが核爆弾の保有数で威嚇しあっていた頃


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