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野球は流れのスポーツ

こんばんは。オリックスは、今日から京セラドームで楽天を迎えての2連戦です。(当初3連戦の予定でしたが、コロナによる緊急事態宣言に伴い29日の試合は延期になりました)私も事前に本日のチケットを購入していましたためとても残念でした。両チームのファンである私にとっては、どちらのチームを応援したらいいか悩ましいので、両チームの視点から今日の試合の考察を書いていこうと思います。

楽天岸とオリックス田嶋による投げ合い

楽天先発の岸は、2回頓宮にタイムリーを打たれて先制を許すと味方の援護で追いついた直後の4回の裏にも逆転されるなどピリッとしない投球が続きました。投げてるボールは悪くなかったのですが、オリックス打線が岸のストレートに的を絞りしっかり捉えている印象を受けました。極め付けは6回裏のモヤの打席、追い込んでからのストレートを完璧に捉えられホームランを打たれました。この場面でボール先行のカウントからのストレートは選択として良くなかったと思います。

一方でオリックス先発の田嶋は、4回に1点を失うもののその後は味方の守備にも助けられ7回を1失点と※HQSを達成する好投をしました。ちなみに今日のオリックスの外野陣は、フェンス際で好捕を連発し楽天が得点を取るチャンスをことごとく潰しました。特に楽天のディクソンのセンターへの大飛球を中川がジャンピングキャッチをしたシーンは痺れました。元々内野手だとは思えないほど、今年の中川は外野守備で好守を連発しています。また、この日は楽天の好打者辰己への攻め方を徹底していてインコースのチェンジアップで2個の三振を奪いました。左バッターに対してこのインコースへのチェンジアップとアウトコースギリギリのストレートが決まる時の田嶋は手に負えません。

※HQS・・・High Quality Start

先発投手が7回を3失点以内に抑えること。似たような用語でQSもあり6回を3失点以内に抑えることを指す。

フォアボールの恐ろしさと明暗を分けた判定

正直、8回の裏にオリックス杉本がツーランホームランを打って5-2となった時点で、オリックスの勝ちはほぼ確定したように思えました。また、好守連発からのダメ押し得点という完璧な流れで9回を迎えていました。しかし、ここでオリックスが今年直面している絶対的クローザーの不在がまたしても問題となりました。

オリックスが9回のマウンドを託したのが、宮城に代わり1軍登録をされたK-鈴木でした。このK-鈴木がいきなり先頭打者の辰己にフォアボールを与えてしまいました。この場面でのフォアボールは一番最悪の結果です。少し話が逸れますが、プロ野球のシーズン全体でどんなに高打率を残す打者でも良くて3割5分が限界です。つまり、逆に言うとピッチャーは6割5分の確率で打者を打ち取ることができるのです。ここから試合の流れが楽天に傾き始めます。次の岡島はサードゴロでは、サード山足のセカンドへの送球が逸れ結果的にノーアウト1.2塁となりました。

ここで、オリックスはK-鈴木を諦め左の山田へ交代をします。この山田も楽天の代打茂木に粘られた結果、フォアボールを許しノーアウト満塁のピンチを招きます。続く小深田はサードゴロを放ち、山足がサードベースを踏んでホームへ投げダブルプレーが成立したように思われました。しかし、3塁塁審の判定はセーフで、リクエスト検証をするも結果は覆らず1アウト満塁となりました。この場面、山足が側面に触れるようなベースの踏み方をしていたため、しっかりベースの上を踏んでいれば確実にダブルプレーは取れていたはずです。

そして、今日ここまで3安打と当たっている鈴木大地には4安打目となるタイムリーヒットを献上し5-3と追い上げられました。そして、続く島内にもタイムリーヒットを許し同点に追いつかれてしましました。楽天はヒット0本でランナーを溜めて効率的に得点を取りました。ちなみにこの後、あわや勝ち越しのピンチでオリックスは浅村を敬遠しピッチャーを比嘉に変えて楽天のディクソンと勝負をした采配はすごく良かったです。ダブルプレーは取れませんでしたが、狙い通りアウトコースの変化球でショートゴロに打ち取りました。

クローザーの重要性

9回表に勝ち越すことができなかった楽天は、その裏に抑えの松井をマウンドへ送りました。この松井も先頭打者フォアボールからの送りバントで1アウト2塁のピンチを招きますが、紅林、安達から連続で三振を奪いこの回を抑えました。オリックスとは対照的に絶対的な守護神である松井を擁する楽天がこの場面では、優位な戦い方をできました。

本日の試合は試合の終盤にかけて見どころがありすぎて、久々に画面に釘付けになりました。気づいたら今日の帰り際にずっと引きずっていた仕事の嫌なことも忘れていました。明日、オリックスは絶対的エース山本由伸で必ずカードの勝ち越しをしたいところです。一方の楽天は則本が先発ということで、昨シーズン相当打たれたオリックスのモヤをどのように抑えるかが勝敗の鍵になりそうです。

それでは、この辺で今日の記事を終わりにしたいと思います。お読みいただきありがとうございます。




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