マガジンのカバー画像

Utaro Notes更新情報

98
執筆者Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート。 https://dodidn.com/blg/
運営しているクリエイター

記事一覧

我がツイッター時代のツイートより―『ライ麦畑でつかまえて』編

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「我がツイッター時代のツイートより―『ライ麦畑でつかまえて』編」。 Utaro/青沼ペトロのツイッター時代のアーカイブから、「ライ麦畑でつかまえて」関連のツイートを抽出しました(2010~23年)。 2016年に初めて、村上春樹訳の『The Catcher in the Rye』(白水社)を読んでます。 2010年にサリンジャー氏が

地球空洞説はほんとうか?

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「地球空洞説はほんとうか?」。 小学生の頃に読んだ、小学館入門百科シリーズ34『世界ミステリーゾーン』(和巻耿介著/昭和49年初版)には、大変こわごわとした文体で「地球は空洞か?」というおはなしが記してあって、私はこれに夢中になったものでした。「地球空洞説」がかつて本当に国際的に流布されていたとは、知りませんでしたが…。 その内容

母校の図書室と小説『大地』のこと

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「母校の図書室と小説『大地』のこと」。 ああ、母校の小学校の図書室…。なんて懐かしいのだろう、と感慨深い余韻に耽けていると、突然別の記憶がよみがえって…。 本当に忘れていた記憶というか思い出なのですが、くだらない思い出なので、どうか大目に見てください。 しかし、文学散歩というのは、実に深々としたもので、こんなところからもアメリカ文学

人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑭―最終回・愛しきフンドシは二度ベルを鳴らす」。 最終回は、フンドシ(褌)がテーマ。 昔の日本人男性はみな、フンドシを締めていました。それを意図して奨励する時代もありました。 戦後、メリヤス製の下着が主流となって、ステテコやトランクス、ブリーフを穿くようになり、今となっては普段穿きとしてフンドシを締めている人は、皆

岸本佐知子さんのアピヨンポンポン

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「岸本佐知子さんのアピヨンポンポン」。 翻訳家・岸本佐知子さんが『ちくま』のエッセイの中でしきりにいいなぐっていた言葉「アピヨンポンポン」。 それは子どもの頃に覚えた言葉で、小学校を卒業し、大人になっても、その言葉の意味がわからなかったそうです。 で、私も気になって気になって仕方がなかったので、調べまくりました。「アピヨンポンポン

『ぴあ』―素通りしてしまった映画たち

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「『ぴあ』―素通りしてしまった映画たち」。 かつて一世を風靡した情報誌『ぴあ』の映画情報において、私の20代にそれがほとんど機能しなかった――という、私にとっては断末魔の叫びのようなお話をしつつ、その例としての映画『KAFKA/迷宮の悪夢』と『フライド・グリーン・トマト』を紹介しておきたかったわけです。 というかこの2つの映画、私は

人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話」。 例えばジーパンを穿いていて、腰のところでボクブリやトランクスのゴム帯が見えている状態。これが腰パン。 「人新世のパンツ論」で腰パンがおしゃれであると今更推奨しなくても、もう若い皆さんは既にやっている。実践なされている。だから尚のこと、腰パンいいね! といっておきたかったのです。 それ

千代田学園の「千代田祭」備忘録

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「千代田学園の『千代田祭』備忘録」。 思い出の雑誌『ぴあ』に、母校(千代田工科芸術専門学校)の学園祭の情報が載っていたということの備忘録。 そこから本当に、自分自身の人生の、善き経験が20代の時に全く活かされなかったことの自戒。書き替え。大転換。そして新しい青春…。 文中では書けなかったので、ここでお礼。 サリンジャーのライ麦を教

人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険」。 前回の安心安全のトランクスの話から一転して、今度は危険なパンツの話。 とはいえ、パンツにおいて何が安全かをしっかり認知・理解するには、一度冒険を試してみる必要があったわけで、それはいったいどういうことなのか、読んでのお楽しみ。 ということで、ぜひご一読ください。 ご意見・ご感想

江戸川乱歩から始まった私の小説旅

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文藝ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「江戸川乱歩から始まった私の小説旅」。 なおざりになっていた少年時代の読書体験を、正当な自分史として組み入れていく、過去のつまらぬ経験から書き換えていくということ。 私にとってその読書体験とは、江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズであり、いわば乱歩の“魔界のおとぎ話”であったわけです。 そうしてこの度、光文社文庫版の『江戸川乱歩全集』

人新世のパンツ論⑪―安心安全なトランクスと海パンの話

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑪―安心安全なトランクスと海パンの話」。 私は約30年、トランクス(下着)を穿いていたトランクス派でした。最近の流行語の「もしトラ」とはなんの引掛けもないことを先に述べておきます。本文中にもその言葉は一切出てきません…。 年齢に関係なく、世の男性が真面目にパンツ(下着)を選ぶとしたら、ほとんどトランクスを選ぶ、と

人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略」。 さあ、おまちかね、不定期連載「人新世のパンツ論」第10弾! 学生時代のパンツ(男性下着)と裸にまつわる「恥ずかしい」と思うエピソードから、その羞恥心とは何かについて書いてみました。 パンツに学び、パンツとこれからどう付き合っていくか。背けずに考えていきたいものですね。 では、

ブルーな春の星を書き替える

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「ブルーな春の星を書き替える」。 アンディ・ウォーホルと伴田良輔さんにかかわる文献資料としていた本の中で、アメリカ人作家のイーサン・ケイニン氏の短編作品を読み、もうほとばしる汗とともに驚きというかショックというか、そんな興奮を味わって、大事なことに気づきました。その中味については、ブログの本文をぜひお読みいただければと。

人新世とウイスキーと『化石入門』

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世とウイスキーと『化石入門』」。 子どもの頃に読んだ小学館入門百科シリーズ『化石入門』(浜田隆士著)は、自分の中ではメジャー級の入門書で、少年期の活動的な空想癖を大いに駆り立てた本でした。 そのうちの「地質年代表」は、どれほど古生物学的なロマンを感じたか。 この地質年代に「人新世」を加えようじゃないかという学界のうごめきから