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Utaro Notes更新情報

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執筆者Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート。 https://dodidn.com/blg/
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記事一覧

人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑬―腰パンとステテコの話」。 例えばジーパンを穿いていて、腰のところでボクブリやトランクスのゴム帯が見えている状態。これが腰パン。 「人新世のパンツ論」で腰パンがおしゃれであると今更推奨しなくても、もう若い皆さんは既にやっている。実践なされている。だから尚のこと、腰パンいいね! といっておきたかったのです。 それ

千代田学園の「千代田祭」備忘録

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「千代田学園の『千代田祭』備忘録」。 思い出の雑誌『ぴあ』に、母校(千代田工科芸術専門学校)の学園祭の情報が載っていたということの備忘録。 そこから本当に、自分自身の人生の、善き経験が20代の時に全く活かされなかったことの自戒。書き替え。大転換。そして新しい青春…。 文中では書けなかったので、ここでお礼。 サリンジャーのライ麦を教

人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑫―ゆとれぬパンツの危険な冒険」。 前回の安心安全のトランクスの話から一転して、今度は危険なパンツの話。 とはいえ、パンツにおいて何が安全かをしっかり認知・理解するには、一度冒険を試してみる必要があったわけで、それはいったいどういうことなのか、読んでのお楽しみ。 ということで、ぜひご一読ください。 ご意見・ご感想

江戸川乱歩から始まった私の小説旅

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「江戸川乱歩から始まった私の小説旅」。 なおざりになっていた少年時代の読書体験を、正当な自分史として組み入れていく、過去のつまらぬ経験から書き換えていくということ。 私にとってその読書体験とは、江戸川乱歩の「少年探偵」シリーズであり、いわば乱歩の“魔界のおとぎ話”であったわけです。 そうしてこの度、光文社文庫版の『江戸川乱歩全集』

人新世のパンツ論⑪―安心安全なトランクスと海パンの話

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑪―安心安全なトランクスと海パンの話」。 私は約30年、トランクス(下着)を穿いていたトランクス派でした。最近の流行語の「もしトラ」とはなんの引掛けもないことを先に述べておきます。本文中にもその言葉は一切出てきません…。 年齢に関係なく、世の男性が真面目にパンツ(下着)を選ぶとしたら、ほとんどトランクスを選ぶ、と

人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑩―日本人の羞恥心とパンツの謀略」。 さあ、おまちかね、不定期連載「人新世のパンツ論」第10弾! 学生時代のパンツ(男性下着)と裸にまつわる「恥ずかしい」と思うエピソードから、その羞恥心とは何かについて書いてみました。 パンツに学び、パンツとこれからどう付き合っていくか。背けずに考えていきたいものですね。 では、

ブルーな春の星を書き替える

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「ブルーな春の星を書き替える」。 アンディ・ウォーホルと伴田良輔さんにかかわる文献資料としていた本の中で、アメリカ人作家のイーサン・ケイニン氏の短編作品を読み、もうほとばしる汗とともに驚きというかショックというか、そんな興奮を味わって、大事なことに気づきました。その中味については、ブログの本文をぜひお読みいただければと。

人新世とウイスキーと『化石入門』

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世とウイスキーと『化石入門』」。 子どもの頃に読んだ小学館入門百科シリーズ『化石入門』(浜田隆士著)は、自分の中ではメジャー級の入門書で、少年期の活動的な空想癖を大いに駆り立てた本でした。 そのうちの「地質年代表」は、どれほど古生物学的なロマンを感じたか。 この地質年代に「人新世」を加えようじゃないかという学界のうごめきから

伴田良輔「天国のフェイマス」

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「伴田良輔『天国のフェイマス』」。 “現代日本”にこれを書いてる私自身は、相当、ひねくれているか、美味いと評判のラーメン屋に「絶対並ばない」たちであることがうかがえる、いわゆる厭世家なのだろうと、客観的に思ってしまったりする。ここでいう“現代日本”とは、大変嫌味のある表現になってしまうかもしれないが、元総理の安倍晋三氏が居なくなった

日々の某と「新潮新人賞」の備忘録

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「日々の某と『新潮新人賞』の備忘録」。 己の人生を深くも浅くも悟りたいという欲求に駆られる今日この頃。 ぱっと目についた「新潮新人賞」応募規定を備忘録としておいて、これを後ですっからかんに忘れ去るのもいい、いや、しつこく覚えておいて、ちょっとキーボードをカタカタネチネチと打ち込んでみて、はい、どうでしょう! なんていう日が来るかもし

人新世のパンツ論⑨―日本男児の終焉とスーパーな昭和50年代

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑨―日本男児の終焉とスーパーな昭和50年代」。 こんなパンツ(下着)を穿くようになったら、日本の男も終わりだな…というような感覚が、世代間のギャップとして、昭和50年代にあったようです。今ではごく普通に出回っているカラフルなショーツが、当時はとても斬新で、男性が穿くモノではなかったと。 面白いことに、パンツ(下着

人新世のパンツ論⑧―パンツのモリとエイセイ

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「人新世のパンツ論⑧―パンツのモリとエイセイ」。 人新世のパンツにおいて大事なのは、身だしなみとおしゃれ。その感覚を身につけること。今回は、身だしなみ、とくにパンツで包み隠している部分の衛生について展開してみました。

三島由紀夫「言ひがかり的抱負」を読んで

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「三島由紀夫『言ひがかり的抱負』を読んで」。 三島由紀夫の「全集未収録の随筆」だという昭和22年の「言ひがかり的抱負」が、この度の『新潮』(2024年7月号)に全文収録され、これを読むことができました。 当時の新聞「新夕刊」に寄稿された随筆だということです。 三島自身がこれから作品として書いてみようじゃないかという標榜…その具体的

映画『モロッコ』とディートリヒ

“Utaroの私的な、文学的な、サブカルと芸術に関する記録ノート”。 Utaro名義の文芸ブログ[Utaro Notes]を本日更新しました! 「映画『モロッコ』とディートリヒ」。 映画の誕生が、まるでディートリヒのためにあったのではないか、と思うくらいに、映画女優としてのマレーネ・ディートリヒの存在は稀有であった…。 日本の映画史としては、初めての“字幕付きトーキー映画”としてよく知られているジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の映画『モロッコ』(1930年)でマレーネ・