パートナー不在のワンオペ一週間・そこから学んだこと
家事育児をすべて折半している夫が、一週間の海外出張に行くことになった。
「なんとかなるよ」と笑顔で送り出したものの、実際、三歳児との日々がどんなかんじだったかの日記・メモ。
日曜日
友人とランチの約束までゆっくり…したかったが、「はやく!!!!!」「いくよ!!!!!!」と娘にせかされ、待ち合わせまでちかくの公園で遊ぶ。「おひざのうえで」「いっしょにすべって」などのリクエストにこたえ、初日から激しく体力を消耗してしまう。
月曜日
娘、保育園の先生に何やら耳打ち。
「おとうさんがおとまりにいっちゃったから、おかあさん、きょうはじぶんでめざましかけたんだよ!びっくりでしょ~」
…目覚ましくらい、かけられるわい。
深夜、会社のメールをチェックすると、なんと「immediately required(緊急要請)今週から週5で出勤しましょう!」というお達しが本社(アメリカ)から出ている!いやいやいやいや。上司に事情を話して、今週は猶予期間とさせてもらう。
火曜日
朝「おかあさんがやっていい?」と確認したにもかかわらず、娘「イヤーーーーー!そうじゃないっっっ!!!」と叫びだす。親指と人差し指で、とろろ昆布を引き出したのが気に入らなかった様子。「にほんばし(人差し指と中指)でやってほしかった!!!!」と号泣され、三十分経過し、出社が遅れる。フレックスでよかった…。
晩御飯、保育園近くでコロッケを買う。
ご機嫌だったのもつかのま、「おふろ、はいんない!!!」と泣かれ、わかしたお湯に一度もつからずにあがる。
風呂場から出たら窓全開だった(母子共に全裸)。
水曜日
有給。
朝から夕飯の準備をする。娘の好きなかぼちゃの煮物もストックする。
エネルギーを少し回復。
娘が寝たあと、アマプラで「恋する母たち」を観る。私も誰かに「かわいい」「すてき」って言われてみたい。でも実際、夫以外の身近な男性、たとえば会社の人とかに言われたら総毛だつと思う(言われないから大丈夫だけど)。恋愛欲求というより承認欲求なんだろうな…。
木曜日
朝、パンをちぎったら、娘「(ちぎる場所が)ちがう!もとにもどして!!!!!」と号泣。
保育園に送っていくと「はずかしくてきょうは(中に)はいれない!!!」「はいれないっていってるでしょっ!!!」と号泣。
こっちが泣きたいのだが~~~。と以前はいちいち思っていたが、こういうことがありすぎてもはや不感症である。
なんとか出社。
帰り道、「きらきらしているスーパーがみたい!」と号泣。
「どうしても」「いますぐ」など、最近覚えた言葉を駆使し、地面に突っ伏して動かない。しかたなく十分歩いてスーパーに行く。
娘は夕闇に浮かび上がるサミットを眺めて満足気だった。
晩御飯のメインがウインナーになる。
金曜日
30分寝坊する。
夢ならば~どれほど~よかったでしょう~
しかし、この五日間で娘はかなりしっかりしており、自ら着替えを出し、保湿をしはじめたことで、奇跡的にいつもどおり登園できる。
ありがとう!
リモートでちゃんと仕事もできた。
土曜日
娘の希望で児童館に行き、プラレールとメルちゃんで遊ぶ。
娘の希望で昼にツナのパスタを作る。
娘の希望でふたたび児童館に行き、プラレールとメルちゃんで遊ぶ。
山本ゆりさんと同じ時代に生まれて本当によかった。
日曜日
ふたりで、ピーターラビットガーデンカフェに行く。パパっ子の娘が一週間がんばってくれたので、ご褒美のつもり。
せがまれるままにピーターのぬいぐるみをレジに持って行っていく。二千円くらいかと思ったら四千円もしたー。
わかったこと 次回に生かせること など
ずっと精神と時の部屋にいる感じ。一週間、あっというまに終了。
夫とは一週間くらい会わなくても全然いい。むしろ新鮮で、優しくなれてよい。
ワンオペだと、いちいち緊張感がすごい(風邪ひいたらどうしよう、寝坊したらどうしよう、お迎えの電車遅れたらどうしよう)。
パートナーがいるときの肉体的・精神的負荷を1.5とすると、パートナー不在時は2。いや、ワンオペの緊張感とあいまって、2~2.5かも。子どもとも余裕をもって接することができなくなるので、疲労しないシステム構築が必要。とりあえずファミサポ登録。
どこかで有給を習得すると、疲労がやや緩和される。
とにかく手をぬきまくり、いつもよりお金がかかってもいい、部屋が汚れてもいいマインドでいると心がラク。
しかし、「ちょっとゆでたほうれんそう食べたいな〜」という自然の欲求を無視するとかえってしんどくなるので、ここは譲れない!というポイントはしっかりおさえておくとよい(ごはんまでサトウのごはんにしたくないとか、トイレだけはきれいに保ちたいとか、そういうの)。
すぐに焼けるウインナーは絶対に買っておく必要がある。
困ったら「冷蔵庫の余り野菜(かぼちゃ、キャベツなど)」「山本ゆり」で検索する。
飲みに行くとか、外で羽目をはずすとか、そういうのは、その間育児を担ってくれているパートナーのおかげだとあらためて実感。
「恋する母たち」おもしろかったけど、現実問題、だれかに育児を肩代わりしてもらいながら不倫するのはダサいと思います!(なんの話やねん)
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