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日本のアニメやマンガに熱中していた頃(あるフランス人への取材メモより)

こんにちは。あるいはこんばんは。
おしゃま図書です。

先日、アリアケパンチ次号に向けて、日本在住のフランス人の方(日本のマンガやアニメが大好き)に取材させていただきました。
子どもの頃(5~6歳)、『UFOロボグレンダイザー(Goldorak)』や『宇宙からのメッセージ(San-Ku-Kai)』『キャプテンハーロック(Albator)』などで初めて日本のアニメに触れたこと。松本零士や永井豪は今の40~50代のフランス人にとっては特別な存在であること、5歳下の妹さんが『セーラームーン』に熱中していたことなどなど…。
ネットや本の資料などから読むだけでは感じられない「生」の情報を聞くことができました。

そうそう。アリアケパンチ1号の表紙も、フランス人の心のアニメ『グレンダイザー』なのですが、グレンダイザーがギターを構えているという絵柄のためか、「これって『愛してナイト』もちょっと入ってると思ったよ」と言われて、多田かおるも知ってるのか! すごいな とびっくりしましたです。
フランスでもアニメやってたんですね。ホントに、もしかすると日本人以上に日本のアニメ観てますよね。
ちなみにフランス語のタイトルは「Embrasse moi, Lucile」ですって。
お好み焼き屋の看板娘やっこちゃんがルシール、加藤剛がマチアス、その弟(橋蔵/本名英樹)がバンジャマン、猫のジュリアーノがロメオですって。猫はジュリアーノでよかったのでは? ま、いっか。


また、今回ガチ世代のお話を実際に伺ってみて1号での反省点も見えてきました。
80~90年代のフランスでのアニメ事情について「ドロテ世代」と前回のアリアケパンチ1号で、ひとくくりにしてしまった部分は、本来、Antenne2(現France2)時代の「レクレ・ア・ドゥ」と、TF1時代の「クラブ・ドロテ」では少し世代が違うというのをもう少し分けて使うべきだったな、ということ。それと、ドロテ世代といういい方はあるものの、90年代当時は、TF1よりもFrance3やLa Cinq(ラ・サンク/5チャンネル)も頑張っていたんだなということです。つまり、なんのアニメが放送されていたかだけではなく、どの局で放送されていたかまで、まとめるべきだったなぁ。当時のラ・サンクの番組表とか、どっかで観れないかしら。

このほかにも、女性マンガ家4人組CLAMP(『カードキャプターさくら』『xxxHOLiC』など)もマニアックなオタクの世界で人気があったよ、なんてことも教えてもらいました。


その他にも『ろくでなしブルース』や『キャッツアイ』などが好きだった話とか、初めておにぎりを食べた話とか…。とにかく、ディープなお話をたくさん伺うことができました!!!
この詳細は、4号の方で紹介したいと思っています。


そして今回、お話を伺って、本当に頭が下がる思いだったのは、とにかく日本のことが大好きで、初めて出会った日本のものなどを大切に飾ったりしていたというようなエピソード。私自身はフランスが好きだけれど、そこまで何かファーストインプレッションで強烈に打ちのめされ、宝物のように大切にしていたものとかあっただろうか、日本に輸入されてこないコンテンツを必死になって求めたりしていただろうか、と思うと、「フランス愛好家」だなんて名乗るのはとってもおこがましく思えたのでした。

とりあえず、テープ起こしして、どうまとめるか考えますが、なかなかボリューミイな内容になりそう!

話しているとき、日本とフランスでタイトルが違う場合があるので、アリアケパンチ1号のアニメの日仏タイトル対訳表がとても役に立ちました。つくっておいてよかった!


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