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「物語」

ページを繰る指先から

入りこむ異世界

自分ではない何かに焦がれて

時空を飛び越える

今はすでに過去になり

遠い未来が眼前に迫り来る

悠久の中のひと握りの刻

どうにでもなる与えられた時間に

どうにもならない己を持て余す

まばたき一つで戻る現実

窓の外で風がなく



cofumiさんとMei &Me(笠原メイ)さん企画の「1日で10編の詩」に参加させていただきました。その時のものです。

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