見出し画像

沈黙してはならない

62:1 シオンのために、わたしは決して口を閉ざさず/エルサレムのために、わたしは決して黙さない。彼女の正しさが光と輝き出で/彼女の救いが松明のように燃え上がるまで。

62:2 諸国の民はあなたの正しさを見/王はすべて、あなたの栄光を仰ぐ。主の口が定めた新しい名をもって/あなたは呼ばれるであろう。

62:3 あなたは主の御手の中で輝かしい冠となり/あなたの神の御手の中で王冠となる。

62:4 あなたは再び「捨てられた女」と呼ばれることなく/あなたの土地は再び「荒廃」と呼ばれることはない。あなたは「望まれるもの」と呼ばれ/あなたの土地は「夫を持つもの」と呼ばれる。主があなたを望まれ/あなたの土地は夫を得るからである。

62:5 若者がおとめをめとるように/あなたを再建される方があなたをめとり/花婿が花嫁を喜びとするように/あなたの神はあなたを喜びとされる。

62:6 エルサレムよ、あなたの城壁の上に/わたしは見張りを置く。昼も夜も決して黙してはならない。主に思い起こしていただく役目の者よ/決して沈黙してはならない。

62:7 また、主の沈黙を招いてはならない。主が再建に取りかかり/エルサレムを全地の栄誉としてくださるまでは。

62:8 主は、御自分の右の手にかけて/力ある御腕にかけて、誓われた。わたしは再びあなたの穀物を敵の食物とはさせず/あなたの労苦による新しい酒を/異邦人に飲ませることも決してない。

62:9 穀物を刈り入れた者はそれを食べて、主を賛美し/ぶどうを取り入れた者は/聖所の庭でそれを飲む。

62:10 城門を通れ、通れ、民の道を開け。盛り上げよ、土を盛り上げて広い道を備え/石を取り除け。諸国の民に向かって旗を掲げよ。

62:11 見よ、主は地の果てにまで布告される。娘シオンに言え。見よ、あなたの救いが進んで来る。見よ、主のかち得られたものは御もとに従い/主の働きの実りは御前を進む。

62:12 彼らは聖なる民、主に贖われた者、と呼ばれ/あなたは尋ね求められる女/捨てられることのない都と呼ばれる。

(イザヤ書 62章1-12節)

 諸事情により、ブログを移行してみる。

 12月は、非常に忙しく、特に後半はなかなか厳しい状況にあった。今現在も状況が好転しているわけではないが、とりあえず何とか2020年中にやるべきことは片付けた。ただ、身体も心も何かまだ疲れていて、いまいちやる気が出ない年明け。やる気が出るのを待っていたら、いつまでも出ないような気がする。むしろ、これまでやる気があることがあっただろうかとも思う。

 主がエルサレムの回復を宣言したイザヤ書62章。神はエルサレムを、そこにいる傷ついた人たちを救われる。なんという励ましの言葉だろう。

 毎日遅くまで課題に向き合う日々の中で、自分がいかにやる気がなく、能力がなく、人とコミュニケーションがとれないかを思い知らされた。ひとりでいたいと思っても、本当は誰かと一緒にいたいと思っている自分がいること。ひとりでできると思っても、結局ひとりでは何もできず、助けを求める必要があること。時間は戻せず、先に行くしかないこと。様々なことに気づかされたが、もう忘れようとしている。また同じことを繰り返す。

 神の言葉は、あまりにも一方的だと思うことがある。なぜこんな私に目をとめ、愛し、救うなどと言うのか。そう思うことがある。しかし、どんなに受け入れられないとしても、神の選びからは逃げられない。また、自分の見たくないと思う部分に向き合わされる中で、神の思いが自分の願いとは違うところにあることに気づかされる。どうしてこんなに辛いのに、逃げてはいけないのかと思うことがある。ただ、そこには意味がある。いつまでたってもわからないかもしれないが、必ずそこには御心がある。

 そして、神は与えるだけでなく、奪うだけでもなく、私たちに応答を求める。落ち込んで、塞ぎこんで、下を向いていたとしても、私たちは応えなければならない。また答えなければならない。その応答は、形にはならないかもしれない。傍から見れば、苦しみ、呻いているだけなのかもしれない。しかし、その私たちの耳では聞こえない声を神は聞かれる。

 私たちは、そのとき持てる力をもって、神の方を向いて、御声を聞き、その救いを伝えていくことが求められている。何もできないと思っても、実はそんなことはない。今、声をあげよう。祈ろう。

2020.11.3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?