選挙って行かなきゃいけないの?候補者のことをあまり知らないなら行かない方がいい?

2024年の東京都知事選挙まであと4日。選挙があるたびに、表題のような疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。
若者は選挙に行かない、選挙に行け、とよく言われていますが、そもそもなぜ選挙に行かなければならないのでしょう?また、政治にあまり関心がない、時間がないなどの理由から候補者の情報をあまり知らない人や、だれが選ばれてもいいと思っている人でも選挙に行った方がいい/行ってもいいのでしょうか?

なぜ選挙に行った方がいいのか

選挙に行く理由は人それぞれかもしれませんが、私の見解をお話しさせてください。

そもそも、選挙とは私たちの代表者を決めるために行われ、選挙に行くということはある候補者に1票を投じるということです。
そのため、選挙に行く一番の理由として「自分の意見を政治に反映してくれるような代表者が選ばれるように、自分の票を反映させたい」ということが挙げられます。
政治に関心があり、どの候補者に代表になってほしいか決まっている人は、こうした理由から選挙に行っていることが多いのではないでしょうか。

しかし、選挙に行った方がいい理由はそれだけではありません。
むしろこれからお伝えする内容の方が大事な理由だと私は考えています。

選挙は結果がすべてではない

選挙結果として得票数や当落が公表されていることはみなさんご存じのとおりです。しかし、それ以外にも公表されている重要なデータがあります。それは「年代別投票率」です(国政:総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について (soumu.go.jp)、東京都:年代別投票行動調査結果 | 東京都選挙管理委員会 (tokyo.lg.jp))。

総務省のHPより引用

総務省のデータを見ると、やはり10~30代の若者世代の投票率はほかの世代に比べて明らかに低いことが分かります。
さて、政治家たちはこのデータを見てどう思うでしょうか。

だれのための政治をしよう

政治家たちは選挙で選ばれることで初めて政治家としての仕事をすることができるので、どんな信念があろうと、それを実現させるにはまず選挙に勝つ必要があります。そして、有権者からの共感を多く得られなければ選挙に勝つことはできません。

では、具体的にだれのための政治をかかげればより多くの共感を得られるでしょうか。そう、投票数が高い世代です。上の世代別投票率のデータを見て、政治家たちが「より多く投票してくれる壮年世代・高齢者層のための政治をかかげよう」と考えるであろうことは想像に難くありません。

自分のための政治をしてもらうために

もうお分かりかと思いますが、私が最も重要だと考える選挙に行く理由は、自分たちの世代が得をするような政治をしてもらうことにあります。
自分たちの世代の投票率が上がれば上がるほど、政治家たちに「この世代のための政治をしよう」と思わせることができます。選挙に行けば、自分の世代の投票率を上げ、自分が得をする政治が行われる可能性を高めることができるのです。

ここで大事なことは、この理由においてだれに投票するかは関係ないということです。
つまり、表題の2つ目の疑問への答えにもなりますが、候補者をよく知らなくても特に意見がなくても選挙に行った方が自分にとってメリットになるということです。もっと言えば、だれに投票しても、白紙投票でもいいから選挙に行った方がいいということです。

選挙に行くのは権利だから、行く行かないも自由でしょ?

こんな声もあるかもしれません(私が実際に知人から言われた言葉です)。
私の回答としては、「おっしゃる通り自由なので、行かなくてもいいです。ただし、選挙に行った人に感謝して生きてください」です。

なぜ感謝しなければならないのでしょう?
先ほどお伝えしたとおり、自分の世代の投票率が上がるほど自分が得をする可能性が高まります。裏を返せば、自分以外に同世代のたくさんの人が選挙に行っているから、自分の世代の投票率の低さはこの程度で済んでいるのです。自分の代わりに選挙に行っているたくさんの人のおかげで、自分は今以上には損をせずに生活することができています。

少し強い言い方をすると、選挙に行っている人は選挙に行かない人に対して「この人たちが選挙に行ってくれれば自分はもっと得をするかもしれないのに」「この人たちが選挙に行かないせいで自分は損をしているのかもしれない」と思っても仕方がない状況です。

まとめ

投票したい候補者がいなくても、選挙に行くと得をする可能性が高まります。ぜひ選挙に行ってください。
選挙に行かない人は、選挙に行っている人に感謝しながら生活してください。

私が伝えたいことは以上です。
少しでも選挙に行くモチベーションが高まったらうれしいです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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