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サンキャッチャー

あなたと結ばれた日、
あなたのお部屋の窓辺のサンキャッチャーが、部屋中にキラキラ虹を作ってた。
ギターとテーブル以外は何も無いような、少し散らかった狭いお部屋。
サンキャッチャーとあなただけが輝いてた。

暗くなるまで愛し合ってくたびれてお腹がすいて、2人でカップ麺を食べました。お盆を床に置いて。
あなたは、太陽みたいに綺麗なガラスのコップに、お水を注いでくれました。

お部屋の電気がオレンジがかっていたので、照明にこだわってるの?と尋ねたわたしに、あなたは「全然。むしろ失敗したと思ってた」と言いました。

わたしはあのお部屋が大好きでした。
猫は家につくって、言ってましたね。
そうなのかもしれない。
わたしまた、あのお部屋であなたと愛し合いたいと、願っています。
叶わないのだろうけど…。
でも、
夢みるのはわたしの勝手。
太陽の欠片を散りばめたようなお部屋。
とても居心地がよかった。
あなたの隣も。

太陽のようなあなた。
これからも、色んな人を、キラキラ照らしていくのでしょう。
わたしも照らしてくれて、ありがとう。
ひとりでも、輝けるように、頑張るね。

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