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serpentシリーズについて

Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。

今回はserpentシリーズについて語ろうと思います。
蛇柄のジャガード生地をメインの素材として使ったヘッドドレスとバレッタのシリーズです。
この蛇柄生地、実はブランドをはじめた頃から惚れ込んでいました。使う機会を虎視眈々と狙っていた素材の一つです。
生地なのにリアルな蛇の肌なのでそのまま使うとハードになりすぎてしまうと悩んでいましたが、ギャザーを寄せることで可愛さが出てくるなと思い、フリルにすることにしました。

それぞれのアイテムに共通して、このハードな生地をエレガントにするためにお花を飾ることにしました。
退廃的な雰囲気も大切にしたかったので、色のあるお花ではなく真鍮でできたお花をチョイスしました。

serpent ヘッドドレス
クリップタイプのヘッドドレス
カラーバリエーションは赤と黒の2色です

メイン素材の蛇柄生地には、手作業でたっぷりのギャザーを寄せています。それを少しランダムにほぐしながら土台に固定し、フリル部分を作りました。
厚みのある生地なのでほどよくボリュームが出て、毎回フリルを作りながらときめいてしまいます。

蛇柄ジャガードが少しラメが含まれているような生地のため、お花とはまた別にラメやメタル系の飾りも組み合わせたいと考えました。
センターラインのブレードはメタル系でありながらダークでアンティークを感じるような少し暗い色のものを選びました。
このブレード、よく見ると模様がくねくねしており、まるでヘビみたいだなと思っています。

ブレードと蛇柄フリルの間にはオーガンジーを細いフリルにして飾っています。
透け感がある素材のためアイテム全体に可憐さをプラスしてくれています。
ヘッドドレスを着用した際にこのオーガンジーの色味がはっきり見えて、生地も薄く面積も少ないのにこんなに存在感があるのは不思議だなと思います。


お花の部分はテグスで編み付けて一つのモチーフを作っています。
ブレードにはっきり光沢があるため、ゴールドのお花には光沢の少ないものを選んでいます。

それぞれのお花の中央にはクリスタルビーズを飾っています。
このビーズの色は色々ありすぎて永遠に悩んでしまいそうでした。
赤の両サイド、黒の中央に使用した透明なビーズには、蛇柄生地の色味に合わせて限りなく透明に近いグレージュのものを使用しているのが個人的なこだわりです。

serpent バレッタ

こちらも蛇柄生地をたっぷりランダムにギャザー寄せし、オーガンジーのフリルを重ねて作っています。
(正確にはバレッタは蛇柄とオーガンジーを重ねてからギャザー寄せをし、ふんわりほぐしています)


お花は4種類、7つのお花を左右対称に配置しています。
殆どのお花が小さいお花もしくは花芯と、中くらいのお花を重ねています。繊細で可憐なイメージの飾りになりました。
お花の中央にはそれぞれ透明感がありかくかくとしたクリスタルビーズと、トーンを落とした丸い光沢のあるクリスタルパールを交互に飾り、アイテム内でのメリハリをつけています。

ヘッドドレスもバレッタも気に入っており、両方とも自分用を作った挙句、もう一色も自分用にしようか迷っています。(意外と製作時間がかかるので余裕があったらコンプリートします)

serpent ナポレオンヘッドドレス
こちらは黒のみです

serpentヘッドドレスの材料を選んでいる中で、悩みすぎて我慢ができず、"Bパターン"として作ったヘッドドレスです。

フランス ジュリアンフォール社の飾りリボンをセンターラインに使用しています。ナポレオンジャケットのようなデザインで、ハードな蛇柄生地との相性は間違いないだろうなと思いチョイスしました。
ナポレオンと蛇の間には玉虫のように角度によって色が変わるオーガンジーのフリル(黒×ゴールド)を合わせました。色味や質感がかなりパキッとしていたため、このオーガンジーでやわらかさを足そうと思って選んでいます。

ナポレオンリボンのボタン(?)が金ピカなので、真鍮のお花はそれに負けないよう、輪郭のはっきり見える花弁・光沢の強いゴールドのものを選び、クリスタルビーズも中央をより透明度の高いものにしました。


単なる黒や赤ではないため、見た目以上に合わせるコーデの幅が広く、かなり気に入っているシリーズです。
先の話になりそうですが、この蛇柄生地で違うシリーズ・アイテムをまた作りたいなと考えています。

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