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seahorse シリーズについて
Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。
今回はseahorseシリーズについてのnoteです。
夏物として作ったものですが、真冬にもいくつかお迎えがあったり、タツノオトシゴのお店として覚えてくださったりすることもあり、思い入れの多いアイテム達です。
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私は動物園や水族館に行くのが好きで、沢山の種類を見て回るというよりは、一つの展示に齧り付く楽しみ方が好きです。
水族館で特に多く見るのはクラゲとタツノオトシゴです。ふわふわと動いている様子を眺めていると時間が経つのが早く感じてしまいます。
(クラゲも昨年より何度か試作を繰り返しているのですが、なかなか納得のいく出来にならずで商品化はまだまだ先の話になりそうです)
流れに身を任せるような、非常にゆっくりした動きのタツノオトシゴですが、よく見ると小さなヒレがいつもせわしなく動いているのが私にとってはいつも印象に残っています。
涼しい顔をしながら実は一生懸命動いているようにも感じ取れ、なんだか愛しいなと思ってしまう部分です。
タツノオトシゴを作品にするにあたり、このヒレの表現に力を入れて作りました。
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ラメの刺繍糸でタツノオトシゴの輪郭を刺繍し、その上からビーズやスパンコールで飾り付けをしてモチーフを作っています。
特徴のヒレは透明なオーロラカラーの竹ビーズと亀甲のスパンコールを使用しています。すじの部分ははっきり見えるようにゴールド(シルバー)の竹ビーズを付けています。
光の反射の面や方向の異なるものがぎゅっと詰まっているため、光にあたるとぴかぴか光るヒレができました。
ヒレの付け根や背中にはフランス製のソレイユスパンコールを使用しています。
放射状に凹凸模様がついており、「太陽」という意味があるそうです。可愛い形のスパンコールでとても気に入っており、ブランド内の刺繍アイテムでは色違いのものも時々登場しています。
生きているタツノオトシゴの多くは表面がでこぼこしており、非常にチャーミングだなと感じるところです。作品としてのタツノオトシゴにおいてもそれを表現したいなと思い、どう表すかに悩んだ記憶があります。
色々試した結果、でこぼこ感をビーズの大小とつやの有無でつけることにしました。ツヤのある丸小ビーズ(約2ミリ)と、ツヤのない特小ビーズ(約1.5ミリ)を交互に縫い付けています。
大きさと光の反射具合が異なるので小さなメリハリが付き、見た目にも触った感じにもでこぼこを感じられるようになったと思います。
地にはシャンタン生地の上にシルクのオーガンジーを重ね、さらっとした質感に仕上げました。
チュールのフリルや金具部分を付ける目的と、モチーフのほつれ止めも兼ねて周りは縁かがりをしています。
このシリーズのアイテム展開はヘッドドレスとジャボクリップ。どちらにも共通して上記のモチーフを使用しております。
色はネイビーとライトブルーの2色。ネイビーでは金具やビーズなどをゴールドベースで、ライトブルーはシルバーベースで作っています。
seahorseヘッドドレス
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クリップタイプのヘッドドレスで、両サイドにタツノオトシゴの飾りを付けています。
ヘッドドレス自体はシルクのオーガンジーにたっぷりギャザーを寄せてフリルヘッドドレスにしています。薄いのにハリがあり、サラサラとした質感があります。
モチーフについているフリルがナイロンのやわらかいチュールのものなので素材感の違いも楽しんでもらえるかと思っています。
センターラインに繊細な模様のラメレースを縫い付けました。
キラキラな太陽のような模様とひし形の模様が繰り返しになっており、海の神秘的な空気感が表現できると考え使用を決めました。
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サイドのタツノオトシゴの飾りはブローチピンで取り外しができます。
ブローチとしての使用のほか、左右を入れ替えることでタツノオトシゴの向きを後向きから前向きに変えることが出来ます。
seahorseジャボクリップ
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ジャボクリップではタツノオトシゴに目を入れています。
ヘッドドレスのseahorseは飾りの一部であるため全体に溶け込ませたかったのですが、ジャボではそれ自体がアイテムとなっており、しっかり目立つ部分を作りたいと考えたためです。
小ぶりなクリスタルと、その周りをマット加工された小さなビーズで囲っています。メリーゴーランドのお馬さんのような目をイメージしています。
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写真がまだなかったのですが、襟元にジャボとして付けていただくのもおすすめです。フリルがシンプルなため、レースの少ないマリンコーデや甘さを抑えたコーデの際も合わせやすいと感じます。
海の生き物も色々好きなものが沢山あるのでまた色々作りたいなと思っています。
読んでくださってありがとうございます。
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