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tricolore kite シリーズについて
Petit écrin étoile(プチエクランエトワール)のeriと申します。ハンドメイドでアクセサリーを製作しています。
今回はtricolore kite シリーズについてのノートです。名前の通り、赤青白のトリコロールと凧をテーマに製作したアイテム達です。
一年前に「トリコロールで凧のアクセサリーを作りたいな」と思いつつもなかなかいい形が思い浮かばず悶々と過ごしており、最近になってようやく案が固まったのでアイテムにしました。
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私が幼い頃から好きな映画の一つに『メリーポピンズ』があります。家庭教師のメリーと子供たちの交流の様子が好きでした。指を鳴らして魔法で部屋の片付けをしようとしたり、ジュースをわざわざスプーンにちょっとだけ入れて「これを飲んだらぐっすり眠れるわ」なんて真似をしていたのを覚えています。
この映画の最後にはみんなで凧を上げる場面があります。明るい音楽とみんなの笑顔で幸せを感じるとても大好きなシーンです。
幼稚園か小学校の工作で凧を作る機会がありました。私は「ついに凧あげをする時がきた!」と思い、気合十分で映画に負けない可愛い凧を作りました。
私のスペシャルプリンセスカイト、高く大空に飛び立って!そしてその糸を私が操るの。もし飛んで行っちゃったらどうしよう。でも大丈夫、紐は手にしっかり巻き付けたもん。どきどきわくわくしながら凧を勢いよく空へ放り投げるのですが、何度投げても浮かぶどころかぽとっと地面に落ちるのでした。
映画では風の向きがどうこう言っていたなと思い返し、日を改め次の日にチャレンジ。その次の日も次の日も私の凧が飛ぶことはなく、徐々に諦めるようになってしまいました。
・・・おそらくやり方が悪かった、飾りを付けすぎで重くなったかのではないかと今となっては考えます。(大人が見ていなかったのも飛ばないってわかっていたからなのでしょう)
そんな思い出のある凧について、これをモチーフとしたヘッドドレスを作ることでちょっとだけ当時のリベンジが叶ったのかもしれません。
当時よりオトナな私は可愛くておしゃれで大好きなものをスタイリッシュに盛り込んだ飾りにしたいと考えました。
そこで白を基調にレースをコラージュのようにすることで、最初から決めていた凧の下のトリコロールリボンをしっかり目立たせようと考えました。
レースやレースモチーフはお店で可愛い・好きと思ったものをどんどんカゴに入れていく、まるでビュッフェのような欲張りな決め方をしました。
これらのレースを縫い目が目立たないよう手縫いで縫い付けていきます。地味で気が遠くなる作業ですが、装飾が全部ついたときは毎回思わず「可愛い~!」と叫んでしまいます。
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地には白いシャンタン生地の上に優雅な模様のラッセルレース生地を重ねています。殆ど見えなくなってしまいますが、飾ったレース同士の隙間から見えるぽこぽことした質感がとても好きです。
そして、今回ブランド内で初めて合皮が登場しました。
ブランド内でヘッドドレス等の飾りを作る際は裏側にフェルトを用いることが多いですが、今回は白い飾りのためなるべく長く使ってもらえるよう、フェルトよりも汚れにくい合皮を使用することにしました。
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凧の形は型紙の段階でほんの少しだけ歪みのある形にしています。
私達が空に飛んでいる凧を見るときは、きれいに真正面から見るよりも下から・斜めから見ることの方が多いため、菱形に若干歪みをつけました。
レースなどの飾りをつけることであまり目立たなくなってしまいましたが、私なりの小さなこだわりです。
tricolore kite ヘッドドレス
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ヘッドドレスはクリップタイプで、カラーバリエーションはネイビーとホワイトの2色です。
実は4色候補がある中で直前まで何色を作るか迷っていたため、またまたTwitterのアンケートでお客様達に相談させていただきました。(ご協力くださった方々、どうもありがとうございました。)
ぎゅっとたっぷりギャザーの寄ったフリルはシルクオーガンジーを使用しています。さらっとした質感のとても軽やかなフリルです。
このオーガンジーのフリルはタツノオトシゴのseahorseヘッドドレスでも同じ素材を使用しています。
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tricolore kiteでは片側に飾りがつかないデザインになるため「飾りを目立たせるデザインで、かつ、飾りをつけない方も寂しくならないように」という部分が長い期間悩まされていたところです。
ヘッドドレス本体は全て単色でまとめることとし、フリルはタツノオトシゴのものよりギャザー分量を多めにとり、幅は飾りの凧の大きさに合わせて少し狭めに作っています。
センターラインに同じくシルク素材の模様入りのリボンを飾り、その両サイドにごくごく小さなフリルをつけました。
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色味はシンプルに、形はとてもキュートなヘッドドレスを作ることが出来たと思います。
凧のデザインは楕円形の枠に入った鳥(鶴のようにも見えます)とリボン、それから細かい四角が連なったきらきらのレースで縁取りをしています。まるで砂糖菓子のような甘い印象になりとても気に入っています。
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これに赤青白のサテンリボンを下につけています。
風になびきすぎないこと・しわや折り目が付きにくいことを考え、少し重さとハリのあるものを選びました。ほんのりグロッシーなつやがあって綺麗なリボンです。(また使いたいです)
飾りは今回もブローチピンで取り外しができる仕様です。お好みの場所に付け替えて楽しんでいただけます。
せっかくの凧なので少し上の方の位置につけていただくのがおすすめです。
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tricolore kite ブローチ&クリップ
当初はヘッドドレスのみの予定でしたが、可愛いレースやモチーフが多くて使用するものを絞り切れず、もう1アイテム展開することになりました。
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こちらの凧は少しゴールドカラーを取り入れ、マリンでガーリーなテイストのものになっています。
ゴールドのお花のようなレースモチーフの上から白い貝とお魚、小さな薔薇のレースモチーフを重ねています。
周りにはロープのような模様のレースを飾り、縁取りに同じく白とゴールドのロープのようなブレードを付けました。
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サイズ感はヘッドドレスの凧よりも少し大きめに作っています。
垂れ下がった3色のリボンも大きさに合わせて少しだけ長さを取りました。
ブローチとしては勿論、頭に斜めにつけてヘッドドレスのように使用するのも可愛いだろうなと感じています。
3色のリボンについて
このシリーズでは凧に下がったリボンにフランス国旗と同じ3色を使っていますが、国旗とは異なる並びに配置しています。
私はプチエクランエトワールでアクセサリーを作るときに「これを着けてパリのどこどこでお散歩したいな」ととっても幸せな想像しながら作っています。
当初はトリコロールの並びをフランス国旗と同じ並びで考えていたのですが、「パリにつけていくなら媚びていない気高い姿勢でいなきゃ」と変な意地を張ってこうなりました。(実際は媚び媚びなのです)
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並びについてのもう1つの理由として、3色の中で一番はっきり華やかな色である赤を中央に持ってきたかったこともあります。
特にヘッドドレスではネイビー・ホワイトどちらの色にも中央のラインの延長線上に赤がくるようになるため、アイテム内でのメリハリがつくと考えてこのような並びになりました。
この赤のリボンについてですが
ヘッドドレスのネイビーに青みのある赤を選びアイテム内に馴染み易くしています。
反対にホワイトの方には青みのない赤を選び、より華やかで可愛らしい印象にしました。
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また、ブローチ&クリップは青いリボンをより濃くネイビーに近いものにし、赤リボンは青みのある赤の方を選んでマリン感をより強くしました。
リボンの細かい色味については若干の若干過ぎて写真でなかなかわかりづらい部分なのですが、イベント等あればぜひ見ていただけると嬉しいです。
また長くなってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。
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