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コートがほしくて

冬になる前に
新しいコートがほしくて

お店をふらふら見て回った

去年にはなかったような形のコートがたくさんあって

それを私はきちんと「おしゃれ!」と認識した

見たことなかったのに

どうしておしゃれだと思ったのだろう

ふわりはおって、鏡を見た

どうしても脳内のイメージ図とはそぐわない自分が立っていた

どうしてこんなにも素敵にならないのだろう

私には、きっと私に似合う

私に、ぴたりと合うコートがあるはずなのに

私はどうしてそれを探し出せないのだろう

今年の流行に袖を通して

妥協しながら寒空の下を歩くのは嫌

毎年そうしていたけれど

今年は寒くなっても

私に合う、似合うものを探し続けたい

本当は私、コートだけじゃなくて

私に似合うはずの言葉を

私に似合うはずの優しさを

私に似合うはずの美しさを探す

途上として人生を歩いているのかもしれない

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