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るろうに剣心-The Final-

今夕、緊急事態宣言によって一年以上待ち焦がれていた「るろうに剣心-The Final-」を見てきました!
その感想を素人ながら話していきたいと思います。
※ネタバレ注意。筆者は原作を二年以上前に一応読んでます。

全体的な感想

まず、全体的な感想として「前作よりもスケールアップしている」ように感じました。
おそらく前作三部がどれも記録的ヒットをしているからでしょうが、ものすごいお金が動いているのを感じました。それはCGにしろ、エキストラの数にしろです。
CGでは(勘違いかもしれませんが)序盤の、縁、斎藤の乗った電車のある熊本駅から。あそこは熊本県にある人吉駅機関車庫というところで撮影されました。写真を見る限りさほど奥行きがなさそうなので内部は合成だと思われます。
エキストラの数では、そもそも前作よりも「剣心たち VS メインの敵+大勢の部下」の構図が増えており、最後の縁との戦いの前ではうじゃうじゃと敵が湧いて出てきていました。(絶対こんなにいたら邪魔だろ^^;というぐらい)

キャラクターデザインが良い

今までもそうですが、るろうに剣心のデザインは大幅に変えてはいないものの違和感のない程度でうまく実写化されています。
今作で特にいいなと思ったのは縁と乙和と沢下条です。
縁は次で話しますが、乙和のデザインは「そうきたかっ!」と思いました。原作を読んでから月日が経っていても、乙和といえば体から伸びている大鎌だと覚えていました。
実写では”Z”のような鎌が二本くっついたようなものを手に持って戦っており、腕には暗器として針を発射できる装置も巻いていました。
序盤で死んでしまったので出番は多くありませんでしたが、俳優さんの奇怪な演技も相まっていいキャラだったなと思います。
次に沢下条ですが、最初見たとき「なんか原作にいたような…」と感じるほど、るろうに剣心の世界観にあっていて見終わった後に調べていても出てこないのでおそらくオリジナルデザインだと思います。(間違っていたらご指摘お願いいたします。)

縁(新田真剣祐)の筋肉

縁のデザインは初めて予告を見た時からこれしかないと思いました。
初めて縁の写真が公開された時の肩から腕にかけてのラインは本当に原作通りでびっくりしました。映画内でも狂経脈かと思うほど肩や腕に血管が浮いていて、新田真剣祐がどれだけトレーニングを頑張り、減量もしたのかと思うと頭が上がりません。(笑)

ファンへのサプライズが二つも!?

今作は今までの三部作を見た人ならだれでもわかるサプライズが二つ用意されていました。
一つ目は志々雄真実と斎藤一です。
物語中盤、縁が東京を攻撃する直前、斎藤一の動きを止めようとある場所へ誘います。そこは真ん中に通路が一本あり左右では炎が立っています。そうです、前作 京都大火編の冒頭を再現しています。そして暗闇の中目の前で叫び始めたのは志々雄真実のような恰好をした何者かです。(おそらく敵の一人)そこからウーヘイシンと敵が現れるのですが、志々雄真実ファンとしていきなりこんな原作にないサプライズを入れてくるとは感動しました。
二つ目は宗次郎との共闘です。
これも原作にはなく、志々雄が敗れた後行き場をなくした宗次郎は剣心に感化され自分もるろうにとして生きていました。そこで(理由はわかりませんが)剣心と再び出会い、次は味方として一緒に戦ってくれました。お互いに背中を預けあうシーンでは、一瞬バクマンを見てるんじゃないかと錯覚しました。(笑)

微妙だったところ①八ツ目の扱いが雑

これは監督が「原作とは別として見てほしい」とおっしゃられているそうなので深くは考えませんし、敵も一人一人掘っていると尺が伸びてしまうので仕方ないと思いますが、八ツ目の戦い方が原作と全く違うことが少し微妙でした。原作では建物の裏や家の天井裏などに隠れて逃げ回りながら、敵の”虚”を突く戦い方をするはずなのに、映画では真正面から突っ込んでいました。そのため操レベルの相手に負けるといった不甲斐ないキャラクターになっていました。

微妙だったところ②やっぱり薫は殺してほしかった

タイトルだけでは意味が分からないと思いますが、原作では縁が薫を誘拐した後、剣心のもとに薫の死体(偽物)を送っています。これによって剣心は薫殿が死んだと勘違いをし、生きる気力を失ってしまいます。
映画でこれを再現しようと思うと、外印の代わりに誰が死体を偽造するのか(外印は一作目で登場済)という問題に直面する上に、剣心の感情を丁寧に表現できない(これも尺の都合上)かもしれません。なので仕方のないことですが、中途半端に誘拐だけしてもなぁとは思いました。

最後に

微妙だった点を挙げようと思えば、「弥彦の頑張りはどこへ行った」「薫がさらわれた場所は本当に孤島なのか?」とキリがありませんが、これは原作と別物と考えれば十分いい作品だと思います。
アクションの面では前作以上で、序盤の縁の電車内でのアクションは「鬼滅の刃 無限列車編」の実写を見ているようでした。ほかにも随所ですさまじいアクションが描かれているのでそれだけでも1,500円払う価値はあると思います。
長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございます。
つたない文章ですが、少しでもいいなと思ってもらえれば幸いです。

るろうに剣心-The Final- 予告編

ONE OK ROCK - Renegades Japanese Version [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

参照:るろうに剣心公式サイト

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