ケイコ 目を澄ませて
Amazonプライムにて鑑賞
前評判は聞いていたのだったのだけれどどうしても都合が合わず早稲田松竹で上映するまで待とうと思ってた作品
冒頭から映る荒川沿いの風景や16mmフィルムによる映像の質感、色味を観た瞬間から個人的にこの映画は好きな作品ってわかった 岸井ゆきのさんの台詞の無い演技の力強さや眼の力がほんとに素晴らしい
脇を固める三浦友和さん、仙道敦子さん、中島ひろ子さんの渋い抑えた演技がいい
トレーナー役のお2人(松浦 慎一郎さん、三浦 誠己さん)もほんと良かった
これといったクライマックスもエンディングも無い作品です
(音楽だって流れない)
ジムでのミット打ちの音が音楽といえばそれが音楽だったかもしれない
それでいて観ててまるで飽きが来ない作品
いつまでもこの感じで観ていたい映画でした
テンポがとにかく素晴らしい
テンポというか間ね
主人公のケイコが聴覚障害(この言葉嫌い)の為に台詞という台詞がほとんど無いのだけど表情のカット、部屋やジムや街のカットと気持ちいいテンポで映画が流れていく(Twitterでは手話字幕のブラックボックスのテンポが悪いという分かってないtweet見て1人怒ったりしましたが)
最近の映画には無いこの感じが俺は好きなんだなぁと思った次第です
俺は目と耳を澄ませてこの映画を観てました