2022.3.26 KIZUNA


JO1 2ND ALBUM "KIZUNA"
⟴ 2022.5.25 RELEASE

待ちに待ったカムバ。
11人揃ったJO1が、帰ってくる。



金城碧海くん、おかえりなさい。

お休みが決まったあの日から、かいちゃんのことを考えない日はなかった。
どうか穏やかで緩やかな時間を過ごしてほしい、些細なことでいいから幸せを見つけてほしい、柔らかくて優しい眠りについてほしいと、よくベッドの中で泣きながら祈った。
待つこと自体が負担になるのでは、とSNSで名前を明記することを迷ったときもあった。
彼が彼らしくいられるために、この場所を離れることもあるかもしれない。
どんな未来が来ても受け入れようと思いながら、かいちゃんがJO1へ帰ってくるのを、いつまでも待ちたい自分がいた。
21歳のときうつ病になった自分と、過度に重ねすぎていたのかもしれない。

今、こうしてあのときの気持ちを書けるのは、かいちゃんがJO1とJAMの元へ帰ってきてくれたから。
ありがとう、帰ってきてくれて。

今日は、今だからできる話をしようと思います。



2021.9.23
日本では久しぶりのオフライン開催、KCON World Premiere : The Triangle。

約2年ぶりにJO1とJAMが対面するそのステージに、かいちゃんの姿はなくて。
ステージにぽっかり空いたポジションは、私の心そのものだった。
かいちゃんのパートで、"碧海はここだよ!"とジェスチャーで示したり、音が途切れないように声を出したり煽りを入れたり、最後の挨拶では11人であることを強調したり。
メンバーの自然なフォローに、胸が熱くなった。
泣けるほど嬉しくて幸せで終わらないでほしい時間だったのに、泣きたいぐらい悲しくて切ない時間だった。



2021.11.20
JO1初の有観客ライブ、OPEN THE DOOR。
初めてJO1を目にする緊張と、抱えきれないほどの期待と、10人でのパフォーマンスに少しの不安を持ったまま迎えた当日。

開演前、グッズを購入したことで荷物がかさばったため、ライブで必要なもの以外はコインロッカーへ預けることに。
ふと奥のロッカーへ目を向けると、荷物を押し込み、背中で大きく息をするJAMが目に留まった。
手には、かいちゃんのうちわとスローガン。
碧海JAMだ。
小さく震えるその背中に、何の言葉もかけてあげられなかった自分が、本当に情けなかった。
今思い出しても、喉の奥がぐっと詰まる。
自分の心があまりにもいっぱいいっぱいで、「大丈夫だよ」とも「楽しもう」とも、言えなかった。
あの子は今、笑顔でかいちゃんを応援できているかな。



2021.11.21
インスタを通じて仲良くなった碧海JAM。
かいちゃんのお休みが決まった日のテレビパフォーマンスを見て「みんな置いていかないでほしい」と言って苦しむ姿に、胸が張り裂けそうになった。
11人より10人の時間が増えていくことが不安だと、何度も言っていた。
OPEN THE DOORのライブ配信も、見ることをかなり躊躇っていたけれど、オーラスの配信終了と共にDMが届いた。

許可をもらったので抜粋して書きます。

「今日までずっと聞けなかった大好きな『Blooming Again』をライブで見て、都合がいい解釈かもしれないけど、10人が碧海を想って歌っている気がして。10人それぞれ碧海を幕張のステージに連れてきてくれたように感じました。だから僕も、いつか来る暖かい季節を待てる気がします」

涙が止まらなかった。
全ての碧海JAMの気持ちを理解して受け止めることは、私の器の小ささではできないけれど、みんなで一緒にゆっくり歩んでいきたいと思った。

最初の挨拶で、リーダーとしてかいちゃんのことを伝えてくれた奨くん。
遠隔操作で色を変えられるペンラ、メンバーのかけ声で自由に色を変えてみるコーナーで「ス〜の色!黒!2回点滅!」と会場を碧海カラーで埋めてくれたきまちゃん。
「Run&Go」の「空の果てまで」の歌詞で、かいちゃんの"See youポーズ"をしてくれた景瑚くん。
かいちゃんのグッズを身につけてアンコールに出てくれた、瑠姫くん、拓実くん。
ライブ後にメンバーひとりひとりとツーショを撮り、最後にかいちゃんの缶バッジと撮った写真をメールで送ってくれた純喜くん。

かいちゃんがいない状態で行われた初の有観客ライブOPEN THE DOOR。
かいちゃん自身も、碧海JAMも。
誰ひとり置いていかない、みんな一緒に、という気持ちを痛いほど感じた。
その真っ直ぐな姿勢と、確固たるパフォーマンス力に、"JO1は大丈夫"と、漠然とだけど思えた。

ぼくたちは、いつでもひとつ。



2021.12.25
JO1 EXHIBITION In Galley AaMo × 東京ドームシティアトラクションズ

前日にクリスマスショーで有り余るほどの幸せをもらい、文字通り浮き足立ったまま訪れたTDC。
遠征帰りのため滞在時間が30分しか取れず、AaMoはもちろん、クイズラリーにも参加できないけれど、とりあえずふらふらしてみようと歩き出したその時。

「JO1のミラクルボイス、金城碧海です」

TDC内で絶えず流れていた、JO1のボイスメッセージ。
賑やかな屋外でも、かいちゃんの声がクリアに聞こえてきた。
久しぶりに聞いた大好きな声。
思わず足を止めてムービーを回した。

帰り際にふと顔を上げたら、雲ひとつない澄んだ海のような碧い空に、飛行機が飛んでいた。

その夜、久しぶりにかいちゃんからメールが。
3ヶ月前は少し無理をしているように感じた「頑張る」という文面が「大丈夫」に変わっていて、安堵の涙がこぼれた。

JO1からいろいろな供給があるたびに、かいちゃんの存在を感じて、お休み前にたくさん頑張ってくれてたんだねありがとう、と思うと同時に、会いたい寂しい苦しい、と胸がぎゅっとすることも多くて。
でも、碧海JAMはもっとつらい想いをしているんだから、私なんかが弱音を吐いちゃいけないと、ずっと思っていた。

でもこの日、ふいに聞こえてきた低くて優しくて暖かい声を聞いて、メールの「大丈夫」を受け取って。
大好きだよ、愛してるよ、ゆっくりでいいよ、待ってるよ、頑張らなくていいよ、大丈夫だよ。
そんな言葉に包むことで、寂しさを少しだけ表に出せるようになった。



はじめにお休みのお知らせがあってから、かいちゃんが帰ってくるまでの約5ヶ月。
JO1にとってもJAMにとっても、本当につらくて寂しくて苦しい期間だった。
でもこの期間で、JO1とかいちゃんとJAMのおかげで、気づけたことがたくさんある。

誰かの心に寄り添うことの難しさ。
大切な人を大切に想える日々がどれだけ尊いことか。
気持ちを言葉にすることの怖さ。
強さが優しさなのか、優しさが強さなのか。
離れていても感じられる繋がりと絆。

JO1 11人の絆も、JO1とJAMの絆も、きっともっと深まっていく。

最後に、KIZUNAのコンセプトの言葉をお借りします。

「僕たちの絆、共に楽しもう。」

碧海JAMのみなさん、ヨントンの振り替え楽しみだね。

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