2022.7.23 推しの目に映る夢の光


ヨントン。

영상통화(ヨンサントンファ)という韓国語の略語で、テレビ電話やビデオ通話のこと。
JO1の初回プレス分CDを購入すると付いてくる応募抽選券で申し込みができる、オンライントーク会やユニットオンライントーク会、オンラインサイン会のことを、JO1のファンであるJAMの多くはヨントンと呼びます。

専用アプリを使用し、個別およびユニットヨントンは30秒、個別サイン会はポスターにサインをしながらの60秒、メンバー全員サイン会は1人あたり10秒ずつの時間が与えられ、ビデオ通話することができます。

録画(画面録画含む)や録音は禁止とされていて。
事務所によってはもう少し時間が長かったり、録画などの記録が許可されている場合も。
以前は、推しとの思い出をデータとして残せることが少し羨ましかったけれど、今はこの形がアーティスト側もファン側としても、ベストなんじゃないかな、と。

前置き長。

1ヶ月も経って今さらヨントンレポ(サイン会レポ)なんて、味のしないガムかもしれないけれど、備忘録用に。
推しである川尻蓮くんに伝えたかったこと、そう思ったきっかけも。



JO1沼に片足を突っ込んでいたCHALLENGER期(3rd Single活動期)の私が、首までしっかり浸かってしまった要因のひとつは、ほんの数枚だけ購入したCDに封入された応募抽選券で申し込み当選した、蓮くんとのヨントンにあると言っても、過言ではありますが過言です。

初めてのヨントンは勝手もわからずわちゃわちゃして終了、蓮くんのあまりのプロさに心を掴まれる。
2回目WANDERING期は、とにかく"蓮くんを笑顔にしたい"ということで、推しの推しであるメンバーの川西拓実くんネタでキュイキュイ笑ってもらう、という目標で挑みなんとか成功(?)

3回目KIZUNA期の今回、持ち時間がヨントンの倍あるサイン会に応募してみようかなと、CDが手元に届く前から考えていた。
日々大きくなる推しへの想い。
目を見て伝えたいことがあるな、30秒では伝えきれないな、と。
しかし。
個別ヨントンは各メンバー800名に対し、個別オンラインサイン会は各メンバー40名の狭き門。
申し込み期限ギリギリまで散々迷い、手元にあった応募抽選券の7割をサイン会の応募へあてることに。
えいっ、と。

まさかの当選。
"当選"の2文字が、あんなに浮かび上がるように見えたのは初めてかも。
当選メールを確認した後すぐ、仕事へ向かうためメイクを始めたけれど、早くも話したいことは固まりつつあった。



2021.11.20 JO1 LIVE OPEN THE DOOR
JO1初の有観客ライブ。
オフィシャルライブのため制御されたライトスティックの光は、ぴたりと同時に瞬いたり、波のようにうねりを描いたり、緩やかな揺れを生んだり。
ペンライトやライトスティックを振る界隈のど真ん中を歩いてこなかった私は、その無数の光に圧倒されていた。
ふと、この光のひとつひとつにJAMひとりひとりがJO1と紡いできたストーリーがあって、暖かい応援の気持ちがあって、伝えたい愛があって、その全部がJO1の味方なんだ、と思った。
すごい、信じられない。

推しの目に映る、夢の光のひとつに、私はなれたんだ。

帰りに海浜幕張駅の大型ビジョンで、蓮くんのファンダムがライトの青い光を世界中のJAMから集めて作った、光の海の応援広告 "REN's BLUE OCEAN"を目にして、同じように思っているJAMが数えきれないほどいることを感じて、さらに胸が熱くなった。



2022.5.14 KCON 2022 Premiere
久しぶりの生JO1。
碧海が戻ってきて、11人揃ったパフォーマンスを初めて目にすることができる喜びで、胸がいっぱいだった。
この日の出演者は6組、ペンライトやライトスティックも様々で楽しい。
幕張メッセが色とりどりの光で埋め尽くされ、それぞれのグループの熱意がぶつかって化学反応を起こしたのかと思うほど、眩くて煌びやかな光景が広がっていた。

JO1のオープニングが終わり、MCなこちゃんが配信視聴者の質問の中からいくつかをピックアップ。
「ステージから見る風景を一言で例えるなら?」という問いに。
蓮くんが「夢」と。
その瞬間、胸がぎゅっと締め付けられたと同時に、点と点が繋がったような感覚があった。
オペラグラスの下、ぐっと涙を堪えた。

蓮くんはものすごくプロだ。
JO1の川尻蓮として世に出ているものは、MVやパフォーマンスの動画はもちろん、ビハインドやバックステージや練習風景、全てにおいて"JO1の川尻蓮"として魅せることに徹底している。
最近ではFCラジオで話した「私服用の私服」の話が記憶に新しい(練習着も普段着も世に出る動画では本当の私服ではなく決めたものを着ることで"川尻蓮の私服"というイメージを付け街中でバレにくくするという話)
逆に言えば、素の姿があまり見えない。
常に物事の何手も先を見据えていて、時々その眼差しが心強くも不安になる。

だからこそ「夢」というたった一言だったけれど、もしかして同じものを見ることができているのではないかと思えて、胸が熱くなった。

君が夢を育てる時間を、少しだけ一緒に感じさせて欲しい。
君の夢が叶う瞬間を、できるだけ一緒に過ごしたい。
その過程で君が目にする光のひとつであれたら、幸せ。

その気持ちを「推しの目に映る夢の光のひとつでいたい」という言葉でTwitterに書いたら、友達が「美しい言葉」だと言ってくれて。
少しおこがましいかな、と思っていたから、とても嬉しかった。
この気持ち、蓮くんに伝えてもいいかな。



2022.6.25
同日に夫が純喜くんとのヨントンに当選したこともあり、夫の専属メイクである私は朝からバタバタ。
お互い推しと話す内容を教え合っていたため、ごめん…大事なお気持ち表明サイン会前に…ほんとごめん…次は自分でメイクできるようになる…と夫。
夫のヨントンが終わり、不完全燃焼だと言うオタクを励ましながらのランチは、ほぼ味がしなかった。
蓮くんとオンラインで顔を合わせるのも3回目だし慣れたもんだよ、なんてどの口が。

できるだけ目を見て話したくて、メッセージボードなどは用意せず。
ライトスティックを片手に、気持ちを落ち着かせるためJO1の「流星雨」を口ずさみながら入室待ち。
スタッフさんとの本人確認、お見せするボードなどはありませーんと言った後、あれ?ライトスティックって点灯していいのかな?と疑問が。
ライトスティックは…つけないほうがいいですか…?というアホな質問に、少々お待ちください確認いたします!と。
え、ちょっと待って、いやいやライトスティックぴかぴかさせながら喋るオタクやばすぎ、光らせる意味ないでしょ、スタッフさんにお手数おかけして、と我に返った頃に、大丈夫ですよ!とお答えが。
いらない確認をさせてしまうオタク、最悪です、申し訳ありません。

開始までのカウントダウン、心拍数がゴリゴリに上がる。
ふわっと画面が明るくなる。
白×ピンク衣装で紫髪のゆめかわな蓮くんが。

私: 蓮くーーーん!元気?
蓮: げんきぃ!(おててふりふり)
私: ご飯は食べた?
蓮: たべたよっ!カレー♡(口の端でにやっと笑うお顔がとても蓮くん)
私: よかった♡今日は蓮くんにどうしても伝えたいことがあって。
蓮: んー?
私: 先月KCONに行ったとき、蓮くんが会場のペンライトの海を見て「夢」って言ってくれたことがすごく嬉しくて。
蓮: (サインしながらうんうん頷く)
私: OTDで初めてJO1に会えて、ペンライトの海を見たとき、これから蓮くんが夢を叶えていくときに、その目に映る光のひとつになれたんだなって思ったの。
蓮: ありがとぉ…(こっち見て片手でほっぺた包み込みながら目尻下がってる可愛い)
私: だから、これから蓮くんが目の前が真っ暗に感じたときは、この光を思い出してね。蓮くんに届くJAMの光は、全部蓮くんの味方だから。
蓮: うん、ありがと。だいじょぶ、わすれない。
私: あ!ツアー当たったよ!楽しみ!
蓮: ほんと!?たのしみにしててー♡(キラキラした目でこっちを見てるぅぅぅ)
私: 大好きだよー!
蓮: ありがと♡ばいばーーーい!

画面がホワイトアウトした瞬間に力が抜け、同時に抑えていた気持ちが溢れて、涙がこぼれた。
外で待機していた夫が部屋に入って来るなり「泣かずに言えた?偉い!なんか俺も泣きそう!」と褒めてくれたことで、一気に号泣してしまった。

こうやって振り返ると、蓮くんをめちゃくちゃ聞かせ役にしてしまったし、本当にただのオタクのお気持ち表明になってしまったけれど。
蓮くんに届くJAMの光は全部蓮くんの味方だと伝えた後の「だいじょぶ」と「わすれない」があまりにも優しかった。
思い返すだけで胸が詰まる。



いつだって推しを真綿で包むように大切にしたくて、必要とされれば追い風になりたくて、どんな時も心配ないよ大丈夫だよと伝えたくて。
でも、やっぱり、結局はこちらが救われてしまうのです。
ありがとう。

蓮くんの時間をわけてもらえること、目と目を合わせて話ができること、名前を呼んでもらえること、笑い合えること、手を振り合えること。
どれも当たり前じゃない。

これからも、推しの目に映る夢の光のひとつとして、恥じぬべき人間でいようと思います。



実はこの話には、2つのバックボーンがあって。
1つは、日本のアイドルももいろクローバーZの百田夏菜子ちゃんが、2014年3月17日国立競技場でのライブのとき、聖火台で語った言葉。
もう1つは、韓国のボーイズグループBTOBが、2017年10月18日に発売した2枚目のアルバム「Brother Act.」の「Finale: Our Concert」という曲に出会ったこと。

いつかもっと時間と気力があるときに書きます。

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